(2003年10月中旬)
十月十一日(土)
☆逆転の発想
今日も今日とて気違い帽子屋の更新チェック。んで、
こんなものを発見。
読んでいるうちに、ふと、「シスタープリンセス」を逆の側からみたらどうなるだろう? なんてことを思いつく。
妹の数は十二人、プラスαとしてメカ凛鈴とか眞深で十三人。という事はつまりまさに「妹の数は十三人。しかしお兄ちゃんの
実妹はハートをゲットできるのはただ一人」だよな?
するとやっぱりあれか。こう、花穂と咲耶が喫茶店でバイトしながら同居生活で、花穂のドジの弁償を咲耶が立て替えていて、で、請求書には「ドジ」って項目が追加されてるとか。
千影はよく当たる辻占い師で「未来は変えられるんだよ、兄君」だよな間違い無く。鞠絵は病弱なふりをして他の妹達を操ってそう。そうなるとこう、他にもお兄ちゃんが好きな学校の女の子とか出てきて、妹より妹らしくなるというのは必然だよね。
やはりこの場合、「お兄様は英雄なんですよ」とか言わないとね。そのクラスメイトの妹か幼馴染で春歌と友達で、やっぱりお兄ちゃんのこと好きな女の子と春歌と三人で最初は仲良しグループなんだけど、春歌がいきなり裏切ると。「やっぱり兄君様は春歌の英雄なんです」って。
あと、オーラを背負って深雪が花穂に言うわけね。「餃子、美味しかったのですの。作り方、教えて欲しいですの」って。で、四葉は自称スーパー探偵。
そして可憐は鉄パイプ振り回しながら言うわけだ。「イライラするんだよ、お兄ちゃんに近付くやつがいると!」
☆ こんな本を読んだ
「正しい怪異の祓い方 結びの七つ穴」(
スズキヒサシ イラスト
壱 電撃文庫)
当たりか外れで言えば当たり。
大量の資料をベースにしつつもそれに飲まれず、きちんとストーリーに生かしているのは素晴らしい。下手をすると大賞や金賞受賞者より平均レベルが高いとさえ言われているゲーム小説大賞の敗者復活組かな?
ただ、やはりキャラクターが弱いんだよね。主人公の綾と、潔癖症の康成の描写は本当にいいんだけど、前者は主人公で基本的に語り手だから、後者はキャラが立っているからと言うのが大きくて、他は通り一遍でしかない。性格とか能力とか立ち位置とかが基本的に良くあるものだけに、もうちょっと書き込んだほうが。
この作品の裏テーマというかキーワードとしてケガレ…というか、自分の中の荒魂かな? それがあるのだけど、キャラクターが弱いせいでに霞んでいる上に語り手が見えないはずの情景までも一人称形式で描いてしまっているから、どうしても散漫な印象を受ける。
オサキサマを胎内に宿し、産む宿命にある女の子とか出しているんなら、もうちょっとこう心情書き込んだりとかすればいいのに。最初の登場シーン、セーラー服着ている姿が浮んじゃったよ。
ただまあ、出すレーベルの選択は正解。富士見だと重厚すぎるところが嫌われるだろうし、少女小説系の文庫だと…(ケブンフゲン)
それと。
幼馴染の「朝倉龍機」と言うネーミングについては作者に事情をとっくりと問いただしたいんだが(^^;
どう言うことかな? テレビ朝日に出てくる死刑囚はみんな苗字が「朝倉」だと理解していいのかな?
イラスト
キャラクターとかその立ち位置とかはきちんと理解していると思うんだけど、シーンの選択が今一つ。漫画の大コマや見開きになる部分をほとんど外しちゃっているんだよなあ。話全体が締まらないのは、これもあるかと。
十月十二日(日)
☆
ほほう
ちょっと興味深い話。
堺氏の一つ上の世代で編集者? というと、時期的に富士見が
くりいむれもんのノベライズファンタジア文庫なんかを出し始める前後に主流になり始めた世代、だよね?
なるほどねぇ。
☆ 秋の新アニメ
映るけど見る気無し、か、それとも見たいけど映らない、のほぼ二種類に分類される(TT)
何故だ。田舎で暮らしてた時ならともかく、東京で暮らしているのに。
映るアニメのほとんどが、琴線に触れないか地雷の匂いがする、というのは痛い。特に強烈な地雷になりそうなのが「Gunslinger Girl」。
何が地雷かってシリーズ構成が武上純希。この人キャリアはものすごーく長いけど、前科とほぼイコール(^^;
原作付きアニメのシリーズ構成ならなぜか作画に気合入っているケースが多いんだけど…特にひどいのが特撮絡み。だからアギトの映画見に行った時はきつかった。脚本がこの人なので、内容のギャップも凄いけどレベルが違いすぎでもう。
この人の得意なパターンからすると、「Gunslinger Girl」の展開はきっとこうなる。
まず義体は古代遺跡から発掘したオーパーツをベースに再現したのもの。で、実は少女達の存在は予言されている勇者。ピンチは基本的に友情パワーで切り抜け。
そしてラストのクライマックスでは、なんか変な巨大メカが遺跡から大・復・活。イタリアはそこらの地面掘り返せば遺跡って言うくらいだから雰囲気的にもバッチリOK。それとも、ポンペイ辺りにでも舞台を移すか。
んで、マスオさんの声でナレーションが入るの。
「その時、奇跡が起きたのです」
って。
☆ こんな本を読んだ
「Pureマリオネーション」(
高木信孝 電撃コミックスEX メディアワークス)
変な意味で安心してしまった。ああ、百合関連のスイッチが入っても、自分のSF関連のスイッチはオフにならないんだな(笑)
百合姉妹で取り上げられるだけのことはあって、内容的には良作、かつ百合的には極上。
漢の浪漫、X線透視アイ装備の美少女アンドロイドが女子高に入学して寮生になって、秘密と心の傷を抱えた女の子と親友になって裸で抱き合ったり秘密を知ったり知られたり、大好きな幼馴染のお姉様を追っかけて入学して来たプライドの高い眼鏡っ娘にライバルといわれながらも実はべた惚れされたり、開発者のおねーさんに抱きしめられたりする話だけどそれだけじゃなくていろいろと周辺事情もしっかり書いてあるし、細かい機微もしっかり書き込んであって、普通ならそのまま萌え転がるんだけど。
でも。
アンドロイドの設定の根幹がすっごく古いのが無茶苦茶気になる。結局は一昔前の、「凄い電子頭脳」搭載タイプの完璧超人だから。
創造性であっても錯覚であっても、一次情報を変化させるとには変わりは無い訳で、逆に言うと人間と同じように感情を持つAIを作ると、人間程度の能力しかだせないんんちゃうか? とまず気になるし、人と同じように考え、かつ人より優れたモノが受け入れられるのか、という視点がないのがさらに気になる。
そこら辺は自動人形ものの定番である「壊れる」でごまかすつもりっぽいけど…。
ただ、百合だからって全肯定してないんだな、と解っただけでも収穫。
十月十三日(月)
☆ちーず
毎日来る、はてなからの更新時刻通知メールには広告が入っている。広告は毎日変わるのだが、その中の一つがチーズの販売サイト。
はてなを利用したことがある人なら解るように、ここの広告は非常にセンスが無い。ウェブ広告なんてどこも似たようなものだけど、はてなは特にひどい。まともなサービスが怪しげなサイトに見える(^^;
チーズの販売サイトもその例に洩れず、「チーズがこんなに美味しいなんて〜」とか書いてある。言葉は時に魔法で、もうそれだけで怪しさ大爆発。そこはかとなくスパム臭さまで漂いだす。まともなサイトの筈なんだが。
もっとましなコピーライター雇えよ! とツッコミたくなるが、一方で的確な表現であるのもまた認めなければならない事実。
いやね、本当にうまいのよ。住処の近くにいいスーパーがあるから質のいい各国のチーズを手頃な量手頃な値段で手に入れられるんだけど、これがまあうまいのなんのって。そのまま食べてよしおつまみに良し。
何よりもパンには魔法のように合う。どこのどいつだ? パンとチーズが質素な食事とか言い出したやつは。十分な御馳走です、はい。
ところが、どういう訳かパスタ・リゾット系には合うのが少ない。ソースに使っているトマトやらクリームやらの質が悪いせいなのがそれとも単に銘柄の問題か…。
何故なんだろう?
十月十四日(火)
☆ 絵付き小説
まいじゃー推進委員会さんのBBSでレーベルごとの感想みたいな話になってちょっと触れたネタ。
ライトノベルの場合、レーベルの将来性はイラストで判断できるんじゃないかな、と。
ただでさえライトノベルのイラストは抽象的な絵柄でごまかせないのに加え、枚数が多いのでどうしても話の流れへの影響が大きい。
つまり、イラスト選択の良否が作品の出来を、ひいては売上を大きく左右するはずなので、コミックと小説、両方の編集者としての能力がないとライトノベルは本当に生かしきれない。
もちろん単発的に「いい仕事」をするのはどんなレーベルにでも可能だけど、全体的なレベルはごかしようが無いので、それを見ていけば作家さんの陰に隠れた編集部の体制の良し悪しみたいなのが透けて見えてくるはず。
判断基準となる、と狩田が考えているのは四つ。まず解りやすいのから言うと、絵柄の多様性と選択の適切さ、シーン選択の適切さ。まあこれは言うまでも無い、のだけれど。できてないレーベルも多いんだわこれが(^^; 何しろこれをきちんとやるだけでも、結構能力が必要とされるしねぇ。
そして何よりも重要なのは、イラストレーターにある程度自由に仕事をさせる事が出来ているかどうか。つまり、例えば「みんな長身の美形ばっかりで、チビで短髪な筈のキャラまでなぜか長身長髪の美形キャラ」といった雑な手抜き仕事をしているわけではないし、かといって当り障りのない線でまとめてもいない。
自分なりに読み込んで、きちんと解釈した上でイラストに落とし込んでいる、といえばいいのかな? 要するに、作家と一緒に一つの作品を作っているかどうか。
ライトノベルフェスタで赤城毅氏がいっていたようにイラストレーターもまた編集者と同様ファーストリーダな訳で、それをどう扱うかは確実に編集者と編集部の質を表すだろう。
で、その基準でいうと撃文庫が最強にして最狂、かつ最凶。
「バッカーノ」のような解りやすく派手なのはもとより、ほとんど全ての作品で何気ないけどすごく丁寧な仕事をしているし、絵柄の選び方も適切。ただそれだけに、イラストの評価を電撃だからってだけで一段下げないといけないのが非常に辛い。
気になるのは、大賞出身でない、他のレーベルや仕事でデビュー済みの作家に対してはいきなり仕事がぞんざいになり、ほとんどイラストレーターさんの資質任せになってしまうこと。いい例はエロ絵描きがエロ絵ばっかり描いている「宙の湯へいらっしゃ〜い」とか、プラグスーツをそのまんま出しちゃった「シックス・ボルト」とか。うまくいっているのも、たまたま絵描きさんががんばる人だからというだけで。
だから下手をすれば編集部内の問題で一気に失速する可能性も無いわけじゃないと思う。
富士見書房は有名どころを抱え込みすぎで動きが鈍くなっている上に、元々イラストを重視していないものだから実質編集者とイラストレーターさん個人の資質任せの部分が強く、かつ自由に動ける余地が少ない。
天華無敵の富士見にしては思い切ったイラスト構成は、そこら辺の閉塞感を何とかしたいからなんだろうけど。はっきり言って、将来がモロに不安。
スーパーダッシュは極端と言うかなんと言うか。安っぽい量産品の萌え絵かさもなければアート系の超絶細密画で、中間が限りなく薄い。基本的にはかなりダメオーラ出しているけど、ただ抱えている人材はそれなりに面白いんで巧く転べば隙間的なニーズには入り込めるんじゃないかな?
で、面白くなりそうなのがエンターブレインのファミ通文庫。流石に電撃にはかなわないものの、最近は結構いい仕事をしているので、もしかしたらこれから延びるかもしれない。
☆ こんな本を読んだ
「涼宮ハルヒの溜息」(
谷川流 イラスト
いとうのいぢ 角川スニーカー文庫)
「学校を出よう!」でラストレターやったかと思ったらこんどはハレーションゴーストかい(笑)
プラスもしかすると微妙にドクロちゃんを意識、かな?
タイトル思い出せないけどあったのよ、ドラえもんに。秘密道具でテレビ局を作るんだけど、その際にスポンサーにしたのが近所の商店のおっちゃん、という話が。
なんて言うか、ものすごいひねた話。
パッケージとしては学園祭の準備をしていたら現実と空想の境目が崩れてさあ大変、ハルヒとキョンが微妙に意識しあうころに萌えるがいい、という「だけ」のお話。
でもエドウッドよろしく情熱だけで暴走するハルヒと膨大なオタク知識をベースにひたすら突っ込み倒すキョンの姿は、実は古株…第二世代の、普及期のオタクにとっては激痛かトホホかのどっちか。あの頃は中学まではマニアとかおたくとかそしられ耐えていても、高校くらいになれば何とか同志が集められたんで、まあ、抑えていた情熱がはじけて…なんだろうね、うん、自主特撮映画とかみんなやたら撮りたがったんだわ。んで、結果としてこんな風な光景が文化祭の季節になるとあちこちで見られたし、まあ、お約束のギャグでもあったりしたし(^^ゞ
今だと多分、異常に濃いか痛いかその両方かの三つに一つ、という扱いなのだろうけど。
その奥には、現実を肯定するか否定するか、という重い問いが隠されている。
これは「ハレーション・ゴースト」の一節だけど「もし夢が現実になるのなら、それは素晴らしい世界じゃないかね」と問われるシーンがある。結局は否定するんだけど。
ハルヒの物語の中ではハルヒ自身を含めたロックが幾つもあって現実が保たれているわけだけど、それは同時にハルヒのほんの僅かな気分の変化で崩れ去る危ういものでしかないわけで。キョン自身も今は現実を肯定する側に回っているわけだけど、それはいつ崩れるかは解らない。
つまり、状況としてはまさに「学校を出よう」と同じ。おそらくこの二つは同じ物語を語っているのだろう。
そして、だからこそおそらく核となっているのは神の物語。神はいるのか、いるとしてはそれはどんな存在なのか、何をなそうとしているのか。古泉が語るのは古典的な全能の神のモデルだけど、戦争や病気などが示す神の不完全性とハルヒの不完全性は奇妙に一致している。
んで、これもSFの中でも一番コアなテーマで、特に三十代後半以降の一部のSFファン…つまり比較的古手の濃いオタクにとっては変なスイッチが入る話でもあったりする(笑) この手の人にこの話題を持ち出す時は気をつけたほうがいい。
さらにその隙間ににこっそりと極限状況でのボーイミーツガールが入っているんだな。実はキョンが完全に信頼できるのはハルヒだけだし、ハルヒにとってもそう。みくるさんや長門の立ち位置なんかも、実は結構お約束。
つまり簡単に言うと、谷川流って巧くて濃いんだけど、その使い方を明後日の方に向けている、と。はっきり言って超絶技巧の無駄使いだけど、当人楽しんでわざとやっている節があるからなぁ(^^;
まあ、先が楽しみな物語と言うことで。
デビュー当時は、なんていうか巧妙に審査スタッフの文学コンプレックスを刺激しているような印象があって正直好きになれなかったのだけど、これならいいね。
結局、印象も背負っている物語に左右されるのか。
イラスト
表紙はオタクにとって正しい
ココちゃん?(笑)
狙ってやったなら大したものだし、偶然だとしても十分ものすごい。
フレンチメイドならぬフレンチウエイトレスなデザインがかなりあれっつうかなにっつうか。全体を清潔な印象にまとめ上げらながらも実はかなりいやらしいのはまさに神業やね。
シーンの把握はきちんとしているし、何をどう書いたらいいのかもはっきり理解している思う。
ただ残念な事に谷川流は基本的にイラストレーター喰らいで、イラストは本当にただのパーツにしかならない話を書くんだよなぁ。
「学校へ行こう」は誰がやっても合わないけど「ハルヒ」の場合は有名どころのイラストレーターならそれだけでOKちゅうか。
十月十五日(水)
☆ 中国有人打ち上げ成功
まずはめでたい。これで人類はまた一歩、宇宙に近付いた
もっとも、使っているロケットは信頼性の高さで有名なソユーズ
(※1がベース(二段目以降はかなり更新されているけど)なので、まあ失敗する方がおかしい。それに、三人乗りのはずが一人、と言うのも少々怪しかったりするんだけど。
とりあえず、残る課題は帰還かな? 失敗したら本気でカプリコン
(※2になりそうだ(^^;
ちょっと気になるのは、前にチラッとだけ話が流れた中国主導のアジア版ESA構想とのからみ。有人宇宙技術を持って、インドあたりと協同して…なんて話が出てきそうだ。
カードとしては強力だもんなぁ。
日本の反応は…あまり想像したくない(^^;
どっかのアホ議員が、予算をよこさずに変な横槍だけ入れて来て混乱するってのが一番現実なシナリオだからなぁ。
※1)
四十年前に旧ソ連で開発され、未だに使われて続けているというベストセラーロケット。ややこしいが、有人宇宙船も同じ名前のソユーズ。
特徴はその圧倒的な打ち上げ回数と、歴史をちょっと弄れば第二次大戦初期を舞台にした架空戦記にも登場できる超ローテク故の信頼性。何しろ空中点火すらしないんだから(^^;
千回近くに及ぶ打ち上げでろくすっぽ事故を起こしておらず、国際宇宙ステーションにおいても基準を曲げてまで使われている。
問題点は、使っている燃料が死ぬほど環境に優しくないこと。
詳しい話は
ここ
※2)
昔の映画。合衆国の威信をかけた有人火星ロケットが打ち上げ前に欠陥が明らかになり、無人で打ち上げて映像技術でごまかそうとする話。
ところが、打ち上げたロケットが大気圏突入に失敗したことから宇宙飛行士は死んだことにされそうになる。
当然、この映画が公開されたとたん「アポロは実は月に言っていない」という人がやたらと勢いづいた。
☆ ツッコミへのツッコミ あるいは特撮入門基礎編
打ち上げの
この画像。
見物人が近すぎるように見えるけど、周囲の情景の収まり具合からして広角レンズ撮っているだけだと思う。広角レンズで撮るとパースが狂うから、簡単な特殊撮影ならそれだけでも出来るんだよね。
まああの国ならやりかねない、と思う気持ちは解るけど(^^;
☆ こんな本を読んだ
「びんかんサラリーマン撲殺天使ドクロちゃん2」(
おかゆまさゆき イラスト
とりしも 電撃文庫 メディアワークス)
だめだこりゃ(褒め言葉)
編集、イラスト、作者が三位一体になって電波を送信中。確かに一巻に比べて衝撃力は無くなっているけど、その分電波の深度と濃度がましている。
特に園児プレイ百合風味とか。特に。
貴方の健康とお幸せをお祈りします。すごーく遠くから。
ぴぴるぴるぴるぴるるぴ〜
十月十六日(木)
☆ 中国宇宙船無事帰還
飛行士が引っ張り出されるシーンが無いじゃないか! これはきっと映像だけの…
ゴメン、今ちょっと頭がものすごく割れるように痛いんで、ロクなコメントが思い浮かばない(TT)
感想も本当なら「9S」にしたかったしすべきなんだけど、気力ない…。
追記
今見たらテレビのニュースで引っ張り出されるシーンやってた(T_T)
☆ こんな本を読んだ
「学校を出よう! 3 The Laughing Bootleg」(
谷川流 イラスト
蒼魚真青 電撃文庫 メディアワークス)
今回は「学校に残ろう」だね。
相変わらずの谷川節。基本的には単純な話に見せかけて、中には濃いネタを仕込み、核にあるのは神の物語。えっと、今回はルパン三世と言うかうる星やつらと言うかマルクスブラザースですか? それに真琴と佳由季の関係って捻ってあるように見えて実は古典的なテレパス少女と少年のボーイミーツガールだし。
この調子だから、世界に三冊しかないと言う禁断の魔道書『水神クタアト』は伏線なのかギャグなのかすっごい微妙。
今回の三巻からすると2巻がいきなり中途半端に見えるけど、実はテーマは一貫して「もう一つの自分」だろう。この話でも繰り返されているっつーか蒸し返されているけど、一巻だと若菜と春奈。後は言うまでも無く。
それと、一巻で重要なキーとなったPSYネットワークもそうだろう。これは、いわば他人全てが自分になるものなわけだけども。
しかしそれを体験しているはずの芽衣子が自分のシムに対して混乱し、一方でPHYネットワークを生み出した春奈と若奈は互いを自分の一部に思っていて、春奈はPSYネットワークの力をただ兄の側にいるために使い、若奈は瓜二つの芽衣子を作り出した。
この構図が面白い。
でね。これはまあいわゆる物語のもつシンクロニシティ、つまり単なる偶然だけど。ちょうどはてなアンテナにおとなりページという機能が追加されていて、いちおう「サイトごとの傾向の近さ」をあらわしている事になっている。
これを無条件に面白がっていたり、そればかりか近接度が高いサイトなら管理人が短期的に入れ替わっても気がつかないだろう、なんて反応を見ていると、この人たちの目の前にシムが現れたらどうなるんだろう? などというしょうもない妄想がつい。
さて、ではこの状況をもたらしたものはいったいなにを考えているのか。これから物語どう転がっていくのか。先が楽しみだな
でもネタ元はスタートレックの「二重人間スポック」だろうなぁ。
で。
やっぱり表紙が端的に描いているように、若奈と芽衣子ってラブラブだ。
それなりに気に入っている、としか思っていないと思っているくせに若奈が他の人とすぐ仲良くなるもんだからブルー入って反射的に抱きしめるし。そのくせ「ただこうしたかっただけ」とかいってるし。若奈が布団にもぐりこんできたと思ったら可愛らしくて頭なでるし。
で、若奈は若奈でそんな芽衣子の事をしっかり解っていて、芽衣子が二人になっても別にでもいいよ、とかいうし。落ち込んでいれば抱きしめ返すし。
もーうこの馬鹿ップルわ。
ツボつつかれまくりでたまりまへん。
イラスト
いつもながらストーリーをきちんと理解して描いてるよなぁ。猫使いの類のネコミミヘアーもいいけど、特にいいのは61ページの宮野大登場のシーン。怯えている類がいい。物語には直接かかれてはいないんだけど、でもこの場合だったらこうでしょ。
ところで、下着でキャットファイトのシーンを指定したの誰?
十月十七日(木)
☆
迫る中国初の有人打ち上げ、単なる技術導入でも模倣でもないオリジナル技術搭載
専門家の人に聞いたところ、確かに設計等の基礎技術は完全に中国オリジナルだとか。
イマイチいいサイトがみつからないんでこれは受け売り。
中国は最近になって宇宙開発を始めたようなイメージがあるけど実はそんなことはまったくなくて、スタートは日本やアメリカ、ロシアなどと同じ1960年代。
マッカーシズムの影響でアメリカを追放された「チェンビルの人」こと銭学森博士を始めとして百人規模の技術者をアメリカから呼び戻したのがはじまり。で、その後ソ連の技術を取り入れ、中ソ対立で独自路線を歩み始めたらしい。
つまり、米ソ混合がベースになって、その上で独自技術を乗せていると見るべきだろう。
その専門家の人によると、日本のケースと長征ロケットの打ち上げ価格の安さから推定して部品とかは輸入またはライセンス生産じゃないか、とのこと。日本の場合は打ち上げ需要が少ないものだから、ロケット用のバルブを始めとして技術はあっても生産に必要な機械がなくて作れない部品が多数あるんだそうな。打ち上げロケットである長征の平均的な年間打ち上げ回数は日本とそう変わらない二回前後だから、確かに一理あるんだけど。
ただ長征は元々が東風五型(DF-5)ミサイルで、これは2001年現在まだ二十基が配備されているから、メンテナンス等を考えたら部品の生産体制はあるはず。
つまり宇宙服はコピーにしても長征の部分は完全に独自技術独自生産の純中国製と見ていい。
て事は外見的な面でセンスがジャパニメーションに対する日本映画くらい絶望的に足りないので劣って見えるが、実は技術レベルだけでいっても日本とほぼ同等。生産体制とか国家体制とか考えると、完全に日本の負けか。
今後の展開に関しては断定的なことはいえないけど、最悪のシナリオとして独自宇宙ステーション運用して安価な無重力実験ビジネスとかやられたらなまじっか国際宇宙ステーションに協力している分だけ身動きがとりにくくなっている日本の宇宙ビジネスは多分終わるだろう。
それに中国現在唯一の弱点といえるのが、発射管制のために船が要る(通常のロケットの打ち上げでは、発射途中に地平線の下に行ってしまうから)ので、南半球の天候が安定する冬季にしか発射できないこと。可能かどうかは解らないないけど、これをもし宇宙ステーション経由で管制するなんて真似されただけでもきついし。
国際宇宙ステーションが日本の宇宙開発の首を締める縄になりそうな予感が。
☆ こんな本を読んだ
「9S<ナインエス>」(
葉山透 イラスト
山本ヤマト 電撃文庫 メディアワークス)
あ゛ー、やっぱり葉山透は華には欠けるけど細部と姿勢が美しいね。
ライトノベルに限らず、SF作家にもこのレベルで書ける人が日本でどれだけいるか。
タイトルはドイツ語のナイン(No)から「否定されたもの」くらいの意味合いだと思ったのだけど、どうやら違うらしい。
でも、そう思っちゃうくらいに美しいつくりをしているのは確か。物語は新時代の異端者の子と数百年続く異端者の家系の子の物語であり、だからこそボーイミーツガールズ、つまり少年と少女の物語となり、少女は顕在した能力を持ちもう少年は潜在した能力を持つ。そして少年は望んで人を殺した過去を持ち、少女は平和利用のための発明品を殺人に利用され、最後の鍵となるのはリアルとワイヤード。
もう一つ素晴らしいのは「マッドサイエンティストの遺産」というありがちなテーマを扱っていながら単純な反知性…つまり、頭がいい人は人間としてダメなんだ、という安直な話に繋がっていないこと。
それを端的に示すのは前述の通りヒロイン、由宇の発明品が劇中で兵器として利用されるシーン。発明品は二つ出てくるが、そのどれもが本来は兵器ではなく医療や宇宙開発用(こっちはしかも実在品がベース)。その一方で父親の発明品は最初から兵器なのが巧い。
また9Sの正式名称は"The Security System that Seals The Savage Science Smartly by its Supreme Sagesity and Strength"、つまり危険な科学技術をそれ自身を利用して封じ込めるシステム。マッドサイエンティストの遺産の単純な否定ではなく、ある意味で認めてさえいる。その発想は、正しく原子力を人命救助に利用した国際救助隊の直系だろう
そして舞台となるのも、危険とはみなされていなかったマッドサイエンティストの遺産。
それだけに嫌う人も多いのだろうけど。売りたいなら、テクノフォビアと知性への反感あおっちゃえば確実だもんね。なんか肩書きあれば理想だけど、なくたっていいし。
一番良かったのは主人公の妹、麻耶のお兄ちゃんラブっぷり。特に後半やっていることは凄まじいけど、実際は典型的な妹(^^) 由宇との好敵手なラブバトルがいいね。
でもこのまま物語が進めば、この娘がラスボスのような気が。
(十一月三日・修正)
あとおまけ。
日本の閉鎖環境実験施設
イラスト
画力は高いんだけど、シーンの選択が今一つ、かな? ある程度は書くべきシーンを書いてはいるのだけど、微妙にたりないと思う
それと、由宇と麻耶が目を開けるとほとんど区別つかないってのも、ちょっと…。
十月十七日(木)
☆
「神舟5号」の費用は10億元未満 国務院記者会見
一元が十三円ちょいなので、約百三十億円か。流石に実験機はコスト高い…というか、これはまあ、部品のほとんどを独自生産しているからかな?
関連インフラ整備に八十億元、総計が百八十億元。記述からすると、どうやら打ち上げ費用も含まれているようだから、打ち上げ費用が一回平均八億元×五で四十億元として差し引きで純粋な開発費用四十億元…十年で五百二十億円。ただこの数字はロケットの改良費用(打ち上げに使われた改良型は燃料からして変わっている)も含まれている可能性があるからなんともいえないけど。
ちなみにソユーズの宇宙観光は今二十六億円。団体割引ありで十億くらいまで下がるとかなんとか(^^;
☆ 模型記事
永山さんから誤植の指摘を受けたのをきっかけに(ありがとうございます)、「学校を出よう」の一〜二巻を読み返してみる。
あ、なんか変だと思っってたらやっぱりだ。芽衣子っちのデザイン変わっている。
簡単に言うとヒモとかリボンとかのひらひらが減っている代わりに、ボンネットとかチョーカーとか十字架飾りで頭部のディテールが細かくなってる。
一〜二巻では引き気味で動いている絵なのに対して、メインを張っている三巻ではアップが多いんで、それに対応したのかな?
