(2003年12月下旬)
十二月二十一日(日)
☆ 「よく解るリファラースパム」事件(勝手に命名)続報
まずスーパーダッシュ文庫編集部…というより編集長から返信がきた。アドレスは非公開で推測不能のものだし、ヘッダに書かれたIPも集英社と一致し、不審な所はないので信用していいだろう。
それによると、編集部は関与しておらずまたキカイの事も解らないとのことで、こちらの深刻さは伝わってないらしい(^^; 調査して何か解ったら知らせてくれるそうなんで、そちらを待ちましょう。社内のほうでちゃんと事態の深刻さが伝わるといいんだけど…。集英社がのんきに構えている間にはてなが反応したらことだぜー知らないよー。
あと、「よく解る現代魔法」は編集長いちおしだそーで(笑)
例のオチはこちらでも確認。そのほかにもユーザーエージェント欄なしでアクセスして来たのがあったので気になってIPを頼りに調べてみたら、例のリファラーを送ってきたIPアドレスのうちの一つが、十九日の夜から二十日の朝にかけてひんぱんにアクセスを繰り返していた。リファラー、エージェント無しのアクセスはEncode-Decodeに対するもののみであること、INNさんの所からと「よく解る現代魔法」のキーワードでも飛んできていることから、これは犯行声明(?)と見ていいだろう。
そうそう。それと、昨日書き忘れたけど深刻にとった理由がもう一つ。
はてなだとリモートホストが表示されないんでわからないけど、IPアドレスは会社単位で分けてもオチを送ってきたのを含めて五つなので、
IEをいじくって、回線のオンオフでIPをごまかして複数からのアクセスがあったように見せかける、という単純なものでは無いのは確か。流石に個人で複数回線契約しているとは考えにくいので、良くても複数の人物による行動、最悪は一人でスプーフィングと呼ばれるアドレスをごまかす技術…ようするにハッカーものお約束の「アクセスは全然関係ない場所からやってるよう見せかけてんたぜへっへっへー」とか、あるいは乗っ取ったPCを使っている可能性があったんだよね。さすがそれは洒落になりまへん。
後、返信など。
INNさん>
表現が混乱していてすみません。ブログスパムは総称で、コメント欄に問答無用で宣伝文句を書き込むコメントスパムとアクセス元表示機能を悪用したリファラースパムの二種類に分けられるんです。あと、通常はアクセスさせるページが単なる宣伝である可能性はきわめて低く、大抵はセキュリティーホールをついてスパイウェアを仕込んだりする、いわゆる「悪意あるページ」ですね。
いちせさん>
参考になります。アクセス時期が16〜17日かけてですから過去一日分のログではちと解りませんし、その仕様ですと検索ワードを逆に辿れないので微妙ですが、もし本当にそちらにないならば巡回先へのデビュー報告という説が強くなりますね。
☆こんな本を読んだ
「まじしゃんず・あかでみぃ4 聖夜爆走?!」(
榊一郎 イラスト
BLADE ファミ通文庫 エンターブレイン)
(Bk1)(
Amazon)
いい台詞はあるんだけど、既刊読んでない人にはネタバレなので断念。
タイトルの通り、聖夜を巡る狂想曲。ファミ通文庫ネタありコミケネタありコスプレネタありで。前回新登場のファルチェの絡ませ方も巧いし、話がゴロゴロと転がっていって、クライマックスのコスプレサンタ大爆走ではじけてるドライブ感はめちゃくちゃに気持ちいい。大爆笑。
後書きにも書いてるけど、確かに力の抜き方というか底抜けのコメディの書き方がつかめてきている感じだね。
ただ、実はこの話には作者のドス黒い悪意が忍ばされている。一つは、強烈な猛毒。もう一つは、弱いけどじりじりと効くたちの悪い毒。
まずは猛毒。既刊読んだ人なら知っている通り、学園にとって実はクリスマスというのはすごく大きな意味があるし、それは今回の話にも出てくる。ストーリーの芯をサンドイッチにする形で。
その一方で登場するのが、寒河江教授の魔法杖<エリ・エリ・レマ・サバクタニ>。知っている人は知っての通り、これはイエス・キリストの最後の言葉。意味は「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」。この杖の名前自体、鈴穂と彼女の武器「ヴァルプルギス」の関係との対応があると思うけど、さらにそれをこの話で登場させる。しかもこの杖が頭蓋骨と背骨を部品にしているということは…。
もう一つはコミケネタ。確かに笑えるし楽しいんだけどね。でもコミケネタに関わっているキャラクターは、実は拓人以外全員「文化を創る能力」を持っていない。これは前巻ほど明確に示されていないしさりげないけど、重要な鍵。特に作者がコミケに出ているという事を考え合わせれば…。
榊一郎は、本当に怖い人だ。
イラスト
のってるなー。デザインとかに積極的にアイデアを出しているだけあって、イラストだけでなく文章にも影響が出ているのが読んでいて良く解る。作品の気持ちのいいドライブ感には、確かにこの人のイラストが一役買っている。それに多分、口絵の隅っこでファルチェがビラを渡してる相手はシンイチ君だろうね。
後、これはイラストとはちと関係ないけど、最後の宣伝ページ。ドクロちゃん2で「びんかんサラリーマン」が書いてあった場所ね。こちらもグッジョブ。
いや、普通の紹介だけどさ、チョイスが的確なのよ。これしかない、というものをちゃんと挟んでいる。素晴らしい。
☆ 北東西南の仮止め
【宇宙】
MarsExpress Beagle2の切り離しに成功
単純に分離できただけでなく、空力過熱で燃え尽きたり大気に弾き飛ばされずに着陸できるだけの角度に乗ったらしい。
【宇宙】
大晦日に土星大接近
十二月二十二日(月)
☆ よく解るリファラースパム」(「よく解る現代魔法」公式ページリファラースパム)現在までのまとめ
ネットでは情報はすぐに錯綜し、独走するので。
(最終更新 十二月二十七日)
■ 経緯
十二月十五日
集英社スーパーダッシュ文庫公式ページ更新。「よく解る現代魔法(桜坂洋著・新人のデビュー作)」の公式紹介ページが公開される。
十六日〜十七日頃
はてなを中心とした多数のサイト、ブログに、リファラーを「よく解る現代魔法」の公式紹介ページに偽装したアクセス。解っているだけで10件以上。20件以上との説あり→
はてなだけで三十数件とのこと(お疲れ様でした)。加えてSF系日記更新時刻で二件確認。計四十件前後? ココログは確認しようとしたのだけど、横断的な検索機能が無いみたいなので断念(十二月二十三日追記)(
はてな・
Blogmap)
アクセスログによると、少年少女科学倶楽部に対する該当のアクセスは四回、全て別会社のもので、アクセス対象も同じ「Encode-Decode」。
十九日
スーパーダッシュ文庫発売日。
リファラーを使って「ご協力ありがとうございました。楽しんでいただけましたか?by美鎖」というメッセージが送られる。(
Blogmap)
少年少女科学倶楽部にも同様のアクセスあり。場所はやはり「Encode-Decode」で、これもまたIPアドレスは別会社のもの。
また、Encode-Decodeに対してリファラーを偽装したアクセスをしてきたIPの一つがアクセスを繰り返す。
二十日
狩田がスーパーダッシュ編集部に問い合わせ。夜に返信。「編集部としてはまったく知らない」との事。
例のIPアドレスによるアクセスはこの日も。特にメッセージとかは無し。
IPアドレスはサーバーとのデータのやり取りに必要なので、偽装は他の環境変数と違ってそれなりに困難。
プロキシサーバーを使う手もあるが、接続してきたIPはごく平凡な、一般的なプロバイダーのものなのでそれは考えにくい。一応、自宅サーバーでプロキシソフトが動いているものを探して使うという手は無いわけではないだろうけど…。
スパム行為の実行先については広範囲にわたっているものの、ちょっとグーグルで検索すれば引っかかるようないくつかのライトノベル系有名サイトが抜けている一方で
同人誌文化生活総合研究所にアクセス(十二月二十日)がある、はてなに偏っていて(見つかりやすさもあるだろうけど)tDiary.netは一件だけなど、基準に解らないところがある。巡回先プラスアルファ? コンピューターならともかく科学ネタとライトノベルを同時に扱っているなんてうちぐらいで、かつ作中で触れられているのは単純にコンピューターとかネットだけでなくでなくより大きな問題、道具やテクノロジーと人間の係わり合い、単純にいうならば「魔法使いTAI!の皮を被ったアップルシード」なのは事実なんだが…。
とりあえず間違い無さそうな所としては、コンピューター、インターネット、そして魔法という「よく解る現代魔法」の基本的なアイデアにあわせているらしいということくらい。Encode-Decodeに対してアクセスを限ったのもその一環で、作中では魔法の本質がコードだから? もしこれが正しければ、ある大手VNIサイトにもやっていないとおかしいんだけど。
複数回のアクセスがあったのは、おそらく他のリファラーに埋もれてしまうのを避ける為。設定によっては、一定数以下のアクセスは表示しない所もあるだろうし、一度程度のアクセスでは検索エンジンからのアクセスとみなされて無視されてしまう可能性も高い。時間やアクセス数がばらついているのは手動でやったから?
「
blogmap - 「よく解るリファラースパム」(「よく解る現代魔法」公式ページリファラースパム)」(お手数かけました)から辿ってみた限りでは、想像以上に被害範囲は広そう。時間がたつにつれてボロボロぼろぼろ出る感じで。
はてなでリファラー未公開やアクセス回数四回以上で制限している所と無制限に公開している所の割合が不明なのと、リファラー公開していない所に飛ばしているケースについては完全に自己申告なのではっきりとは解らないけど、もしかしたら百以上のオーダーに上る可能性があるかもしれない。
作品の内容にあわせたもの、という仮定に基つくとライトノベル系に限られる保証は全然なく、それどころかコンピューターやネット、SF系にまで及んでもおかしくないわけだから(^^;
(十二月二十五日追記)
■ リファラースパムとは
リファラーとはインターネットの基本的な機能の一つで、あるファイルにアクセスするさいたどったリンクのこと。どこかのリンクを辿ったアクセスの際には、このリファラーが送信される。
リファラーを利用して一定のページからのみのアクセスを許可すると言ったことが可能になるが、基本的に自己申告に過ぎず、容易に偽装できるのが最大の難点。
リファラースパムというのは、このリファラーを利用して宣伝ページを読ませようとする行為を指す。これはいわゆるブログスパムの一種。
ブログスパムはいずれもサーバー上のブログラムを利用して書かれるタイプの日記(以下ブログ)の機能を悪用して行われる宣伝行為で、リファラースパムのほか、コメントスパム、トラックバックスパムの三種類がある。
リファラースパムの場合、アクセスの際のリファラーを記録し、リンク元として公開しているブログに対してリファラーを偽造し、あるいは宣伝用にリンクしたページからのアクセスを行う事で宣伝ページへのリンクをターゲットとなるブログに表示させる。
ちなみにコメントスパムはコメント欄に宣伝、及び宣伝ページのURLを書き込む行為のこと。また、トラックバックスパムとは、ブログにおいてAというブログの記事に対して別のBというブログが言及した場合、その内容をAにも表示させるための機能であるトラックバックを悪用して宣伝を表示させる行為を指すが、
この機能自体リファラーを利用しているし実際にリンクも表示されるので、ある意味リファラースパムの一種ともといえなくもない。
TrackBackは違った仕組みだったようです。失礼m(__)m
相手のスクリプトに在り処のデータを送る→そのスクリプトが送られたデータを元に該当の内容を取り込む→表示、という流れ(?)
(十二月二十七日)
■ リファラースパムの問題点
まず何より問題なのはコミニュティの侵害行為であること。つまり、今回のケースでいうと、関係ない話をしている所に押しかけて来て「よく解る現代魔法って面白いよ!」と喚き立ててるようなもの。これは掲示板スパムでも同様(
参考)
内輪のドッキリなら誰であるか名乗るべきだし、今回はネタが商業作品だから流石に洒落ではすまないだろう。
もう一つは、業務妨害にあたる可能性があること。というのは今回のケースでいうと、会社の業務として提供されている機能を一方的に、かつ虚偽の情報を送り込んで宣伝に利用したことになる。専門家じゃないのではっきりしたことは解らないし、ましてやボランティアベースのtDiary.netは法律的にどういう扱いになるかなんて見当もつかないけど、多分いくつかの法律に引っかかる可能性があるんじゃないかな?
そしてこれは一応は今回のケースとは関係ない話だけど。通常、アクセスさせようとするページは大抵はスパイウェアの類を仕込んた「悪意あるページ」であることも大きな問題。
これはもちろんスパムと呼ばれる行為なら全て…ブログスパム、掲示板スパム、スパムメール全てに共通する問題なのだけど、リファラースパムの場合はうっかり間違えて踏んでしまう確率が非常に高い。
当り前の話だけど、よほどネットに慣れていない初心者でもない限り怪しげな宣伝文句と一緒にあるURLを踏んづけるなんて事は無いっしょ? だからこそ、スパマーは数を投稿してカバーするわけなんだけど。
ところが、リファラースパムはどうか? というと。この場合、tDIARYやはてなでは今日のリンクとして、他の最低でも無害、時によっては有益ですらあるサイトへのリンクと一緒に並ぶことになる。これはアクセス解析結果を「公開」(カウンター等で隠れた形での解析ページへのリンクを設定しているケースも含む)している場合も同様。この状況で、悪意のあるサイトとそうでないものを見分けるのは非常に難しい。そしてさらにこれにスパムの常套手段である「数」が加わり、場合によっては非常に大きな被害をもたらす可能性がある。(参考「
スパムメールに返事を出したら――体験レポート(HotWired)」「
【JavaScript ON/OFFの話。】(Books By 麻耶)」)
つまり、リファラースパムというのはサイト運営者だけでなく、自らのサイトや日記を持たない単なる閲覧者にとっても大きな問題となるもの。
だから今回の件について「騒ぎを大きくしたくない」という理由で反応しないのは一つの見識だと思うし、狩田も否定はしない。けど、サイト運営者にしか関係ないから、あるいは実質的な被害がなかったからという理由で反応しないのはやめて欲しい。
それと「面白い」というのも自由だけど、何らかの形でこういう問題があるのも併記して欲しいかなと。単に気軽な受け取り方をするのは、本格的なスパム行為が出たときの被害を助長することになりかねないのだから。
最後に今回の件ももしかしたら微妙に絡んでくるかもしれない問題として、検索エンジンに関係する問題がある。
これにはよく知られている問題とあまり知られていない問題の二種類があって、よく知られている方はいわゆるページランクに関すること。
ページランクの決定には被リンク数が関わってくるので、無理やりにでも多数のページにリンクを置けばページランクを上げ、検索結果の上位に来ることができる。さらにリンク先のページに大量のキーワードを並べれば検索エンジン経由での来訪者を増やすことができるので、リファラースパムは非常に効果が高い。もちろん、待ち構えているのは大抵の場合「悪意あるページ」。(参考・
Google の秘密 - PageRank 徹底解説)
一方こういったページランクを意図的に操作する行為は、検索エンジンを運営している会社側から見れば商品である検索結果の質を落とすことになるのでスパミングと呼んで問題視しており、発見次第対応がなされる。軽いものならばページランクの低下、最悪の場合はデータベースからの排除、IPのブロックなど。
今回のケースでいうと、ページ自体の情報的な価値、重要度が高い…つまり行きたいページである可能性が高く、ページランクは高くても別に構わないこと、元々ページランクが高いとかあってちと微妙だとは思うけど、スパミングとみなされる可能性もゼロじゃないと思う。
あまり知られていない問題は、Googleのクローリング(ウェブサイトの情報を集める事)のパターンに関するもの。
これは全ての検索エンジンに共通する動作なんだけど、検索エンジンはあらかじめウェブサイトの内容を内部にコピーしておいて、検索ワードに基いて検索、結果を表示する。このために必要なページの情報をスパイダーとかロボットと呼ばれる自動で動くプログラムで収集してくるんだけど、ここで問題となるのは更新頻度。検索結果というのは検索エンジンにとっては商品出るから、商品価値を高める為に頻繁に更新されるページなら毎日でもデータを集めたいけど、負荷を考えたら更新頻度の低いページはそれ程熱心にデータを集める必要は無い。
アクセスのログを見ていると、どうもこの解決方法としてGoogleは二種類のパターンを併用しているらしい。つまりトップページに対する毎日のクローリングと、その他のページに対する月数回の定期的なクローリング。
トップページというのは文字通りサイトのトップにあるページ。もうちょっと具体的にいうと、ユーザー単位のディレクトリ構造のうち一番上位のディレクトリにあるページ。つまり、はてなとか一般的なホームページサービスにあるページならhttp://会社のドメイン/ユーザー単位のディレクトリ名/ページ名(はてなやtDIARY.netだと省略されてるし、設定よっても省略可)というアドレスのページ。シーサイドのサブドメインサービスみたいなところだとhttp://ユーザー指定の名前.会社提供のドメイン/ファイル名(これもやはり設定よっては省略可)というアドレスのページ。後者は独自ドメインの場合も同様ね。いずれにしても、ここが一番頻繁に更新される可能性が高いから。
ほら、検索ワードによっては結果の下に日時が表示されるっしょ? それが妙に最近で驚くことってあると思うけど、そのカラクリがこれってわけ。はてなが日記アンテナとわず妙にページランク高いのも、毎日クローリングされる「トップページ」の更新頻度が高く、かつ頻繁に多数に対してリンクが張られ更新されるから、という理由があるんだと思う。もっとも、一概に全部がそうだとは言い切れないようなのだけど。そこらは正直よくわからん(^^; ページランク次第?
「トップページ」に新しいリンクが置かれた場合、このリンクをどういうタイミングで辿るのか…つまりすぐ辿るのか後で辿るのかは解らない。
ここ最近のログを見ている限りでは、明らかに違うサイトに対するものだと判断できればすぐ辿りそうな感じだし、なにより常識的に考えればページランクへの対応は可能な限り素早く行い、リアルタイムの変動に対する追随性を高める事で検索結果の商品価値を上げているはず。だから、何らかの方法で「トップページ」にリンクをはる事ができれば、後は問題のページさえGoogleにクロールされていれば対応される前の瞬間的なページランクで荒稼ぎができる。こういう目的には、はてなやtDiary.netのようなブログサービスがもってこいなわけ。
と、まあいういう風にリファラースパムってのは色々と問題があるから、正直アレなんだよね。しかもよりによってライトノベル…というか「本」ネタと言うのは勘弁してほしかったなー。
■ とりあえず、今できる事
集英社の方できっちり調べて対処してくれるのを祈る。あとは、なるべく声を上げること、問題点を伝える事。
☆ 北東西南の仮止め
【宇宙】
H-IIA 6号機 よくあるご質問と回答
説明は詳細で解りやすく、かつしっかり予算不足も訴えている。素晴らしい。以前を考えると夢のようだ。
【宇宙】
技術試験衛星の打ち上げ延期へ=H2A・6号機失敗で−文科省(
akiakiのニュース日記(宇宙開発/惑星探査)より)
だーかーら、かつかつの予算で無理してもロクなことになんねーっつーの! 大体今回の事故だって信頼性工学という観点から見れば素晴らしい研究材料なのにまったく…。
【ライトノベル】
「あそびにいくヨ!」の2に取りかかる。今回沖縄はメインの舞台ではないので、色々画策中
ほほー、これは楽しみ(^^)
十二月二十三日(火)
☆ 報告
「よく解るリファラースパム」に関しては一応、動きがあった。オフィシャルなものではないので詳細は伏せるけど、狩田の考えに間違いが無ければ現在協議中のはずなので、数日中に何らかのオフィシャルな反応が出る…はず。
事後報告になってしまって申し訳ないけど、カウンター以外のCGIは今回の件が落ち着くまで当面閉鎖、撤去。また、FU-SHAI-ROOMへのリンクもトップから外しておきます。こういう件でのアクセスだと、可能性は低いだろうけど悪戯される危険性も無いわけじゃないので。
あ゛ー、くそ、BR60Rの底抜け脱線奇体コンテストやりたかったんだけどなー。
あと、昨日のまとめを増補・追記。
さーて、このどたばたですっかり狂っちまった予定を取り戻さないと…。
☆ こんな本を読んだ
「スターダックス」(
草上仁 イラスト
小菅久美 ソノラマノベルズ 朝日ソノラマ)
(Bk1)(
Amazon)
「そして、君も、今騙されたんだ ザカール」
(ショウの言葉)
スペオペプラスコンゲーム…ちゅうか、バッカーノと表裏一体というか、そんな話。
この人の話って面白いっていえば確かに面白いんだけど、登場人物が本当に過剰に中心的過ぎて、状況とか話の流れとか無視した無意味な行動やたらとってそのせいで話が長くなる…つまりはっきりいっちゃえば無意味に冗長な傾向があるんだけど、今回はその傾向が少なめで面白かった。
手口とか構成がすごく良く練られているんで、誰が騙すか、誰が騙されているのか、そして誰が敵で誰が味方か本当に最後までわからない。その上に「スター・ハンドラー」と同じ宇宙を背景に、おなじみ傭兵国家ミネア帝国や犯罪を国家産業として育成している国、ヴィトゲンシュタイン王国、ログライ共和国といった奇妙な制度を持つ国が絡んで一大コンゲームを織り成している。
なんていうか、ハリウッドのコン・ゲーム物を一流のスタッフの手で再現した劇場版アニメを見ているみたいな、そんな感じ。
ラストのカタルシスがいいなぁ。
イラスト
枚数は本当に少ない。それが最大の難点。ただ、本当に重要なシーンを選んでいるし、ゲイのおっちゃんの肉体をセクシーに描けているのはたいしたもの。認めたいとはこれっっっっっっっっっっっっっっっぽっちも思わないが(^^;
☆ 北東西南の仮止め
今日はちと時間と体力が無いのでお休みします。ゴメンナサイm(__)m
十二月二十四日(水)
☆ よく解るリファラースパム 現在までのまとめ改定
しました。また(^^;
あの後やはり検索エンジンのアルゴリズムに触れといた方が良かったかなー、と思っていたところに某所での反応からちと狩田の認識が甘かったことに気付かされ、同時に何を書くべきなのか、何が深刻なのかが整理できたので。考えてみれば狩田自身、日本でも問題になっているとは思ってなかったよなぁ。
なまじっか知識があると、こういう所に盲点が出来る。
まさに「日本でリファラースパム! しかもライトノベルでっ!!」(いちせさん)という感じで、衝撃が非常に大きかったのも事実なんだけど、それもやはりなまじな知識があったから。
気をつけなくちゃ。
他の分は夜に更新しますね。
十二月二十五日
☆ 狩田的サンタ追跡
世界最悪の詐欺師の、政治的な理由から定められた誕生日。箱の底に希望はありや?
はいいんだけど。今年のサンタさんはスラドの方から来たようで(^^;
サーバーのログ生成系のシステムが死んでいる真っ最中なんだよなぁ。リファラーも何もさっぱり解らん(苦笑) 一応サーバー側に問い合わせたら、現在復旧中だそうだけど。お手数かけます。
んで、昨日はすみませんでした。あれから一気に調子が悪くなってて。どうも完全に血の巡りが悪くなっていたみたいで、風呂入ったら痒さにのた打ち回るはめに(><) 気力飛んでました。
私信というよりは、関係ない、という反応をしている人全てへのコメントです。おそらく極楽トンボさん一人だけじゃなくて、同じように考えている人は何百人、何千人といると思いますから。
本当にいいきっかけでしたね。ありがとうございます。
☆ 北東西南の仮止め
【ネット・SF】徳間書店サイト更新・リンクポリシー変更?
状況が状況だけにリンクはしないでおく。適当に検索して飛んでくださいな。
内容的にはまあ、今年散々見たありがちなもので。出版社としては珍しいと言うのを除けば。ライトノベル系を出している会社でいうと、あとは小学館くらいかな? 良くある「許可を求めろ・ディープリンク禁止」のセットに「原則的に自由です」とアクセス制限無しのおまけ付き(苦笑)。これで他の所なら「言論の自由と法治国家の原理についてA4五枚以内にまとめよ」と呟くだけでと放っておくんだけど、何しろここ、日本SF新人賞の勧進元でいわばSF界のタニマチだからね。困ったもんです。
応募しようという人は、こういうところからデビューすることになる可能性を考慮に入れておく事をおすすめします。もっとも、得られるものが大きいっていえばそうなんだけど。
ちなみに
メディアワークスはさすが。もっとも、引用についての表現は不正確。
多分、問題の根はここにあるんじゃないかな?
【ライトノベル】
『ねこだらけ物語』(一条理希)一月二十三日発売・EXノベルズ
念のため確認してみたけどEXノベルズの公式サイトに情報なし。
イラストは椋本夏夜さん。同時発売が榊一郎さんの「ソフトマシン〜世界で一番やさしい機械」で、イラストが水上カオリさん。絵柄と話の中身まで揃えているのかな?
【SF】
SFクリスマス・都築由浩さんレポート
【イラスト】
灰色庭園(水上カオリ公式サイト)更新
【その他】
NORAD SANTA
十二月二十七日
☆ 口コミと、ネットと、ベストセラー(ライトノベルと口コミの連鎖と出版社の問題)(電波…届いた?
十九日・
二十一日・
二十三日 より)
(1・
2・
3)
うーん、出るタイミング悪過ぎ(苦笑) 実はこの話は長年の懸案に絡んでいてただでさえ触れなければならない事は多いのに、よりによってこのタイミングというのはいかにせんあれでして。
もちろん、何より厄介だったのは"あの話題"の扱い。単に当事者として以上のネタがあって、それを本当に出していいのか、出すならばどのタイミングで出すべきなのか。最初か、途中か、後か。
本当に迷ったんだけど、決めた。やはりここから始めないといけないだろう。
二十三日、サイトの更新を終えたあと、所用があって渋谷に行った。
用事を済ませた後ふと気になってブックファーストに行ってライトノベルの新刊コーナーを覗いてみると、平台にこんもりと厚く積みあがったスーパーダッシュの新刊の中に、一箇所ポコッと空白が。残るラインナップから逆算すると、そこはどう考えても「よく解る現代魔法」のスペースでしかありえない。
理由は伏せる(推測できても黙っててね)けど、その時点では次の日に何らかのアクションがあっても不思議じゃないと思っていたから、かなり本気で「回収かっ!」と思った。
逡巡は一瞬。
スキンヘッドもまぶしいレジの店員さんに聞いてみる。すみません、このクソ忙しい時に(^^;
「すいませーん、よく解る現代魔法って探しているんですけど〜」
「はい、よく解る現代魔法ですね」
で探してくれる。
待つ。
待つ。
待つ。
妙に時間がかかるな? マジで回収か? あ、店員さん戻ってきた。
「すみません、著者名とか解りますか?」
こりゃ本当に回収か? そう思いつつ
「えっと、桜坂洋。スーパーダッシュ文庫なんですけど」
そのとき後ろから
「スーパーダッシュ文庫の新刊ですよね?」と声がかかる。振り返るとそこには携帯電話を手にした女性の店員さんがいた。
狩田が「はい。そうですけど…?」と答えると、また二人とも奥に引っ込んでなにやら調べ始めた。女性の店員さんは、携帯でなにやら問い合わせをしている。どうやらヘルプらしい。
と、すぐに女性の店員さんが戻ってきて
「よくわかる現代魔法は売れちゃっていて無いんですよ」
かりたは、こんらんした。
ハイ? アタナハイマナントオッシャッタノデスカ?
それはつまり、今月のスーパーダッシュの新刊のなかでアレだけ予想以上に売れていると? そういう解釈でいい…んだよね。うん。
何とか事態を噛み砕こうとする狩田。しかし、その隙を抉る店員さんの容赦ない追撃。
「それでですね、この間サイン本を作っていただたいたんですよ」
あ゛い゛?
かりたは、さらにこんらんした。
「今ある在庫は、裏においてあるそれしかなくて。良かったら持ってきますけど」
「あ、いや、そこまで…」と狩田は答えかけたところで、ふと極悪なことを思いたつ。
「すみません、お願いできますか」
検首と言いたければ言ってくれ。
かくしてブックファーストにはシュンリンクされた「よくわかる現代魔法」のサイン本が並ぶことになったとさ。ドット払い。小額決済システム?
ブックファーストを出た後、気になってざっとその他の書店を回ってみた。結果、表通りからすぐに入れる位置にある書店では、軒並み「よくわかる現代魔法」だけが切れ、ポコっとした穴を作っている事を確認。
石を飲んだみたいに、釈然としない気分。いや、理論上はおかしくも何とも無いんだけど。だからと言って納得できるわけじゃない。
さて、何故狩田がサイン本と聞いて混乱したか。理由の一つは解る人も多いだろうけど、まず非常に珍しい…というより異常なケースだから。特に賞を受賞したわけでもない、一人の新人のデビュー作でサイン本が出るというケースを狩田は見たことが無い。それ以前にそもそも、ブックファーストではめったにサイン本を扱わない。本と一緒にイベント整理券→サイン会でその本にサイン、というパターンが基本で、ジュンク堂のようにサイン会であらかじめ作っておいたサイン本を売る方式とは異なるし、もちろんサイン本が余って棚に並ぶということは無い。
さらに駄目押しだったのは、出かける前にはてなの注目ISBNをたどって見つけた「シロアキのたわごと」の
十二月二十日付けの入手報告。そう、その池袋ジュンク堂でサイン本を入手したとある。
前述の通りジュンク堂に置かれていたくらいならならさして驚かない。サイン会があるなら気違い帽子屋に引っかかるはずなんでそこらへんはいぶかしく思ったわけだけど、まあ、ジュンク堂のことだから書店側から頼み込んで、スーパーダッシュの新刊全部にサインが入って並んでるんじゃないかな、とか想像していた。何しろ季節が年末冬休み向け発行ラッシュの真っ最中。ジュンク堂ならこのくらいのキャンペーンはやるだろう。
しかし、ブックファーストにもサイン本があるとなると話は一変する。これはつまりブックファースト以外の書泉などのオタ方面に強い東京の大手書店、あるいはとらのあななどに一通りサイン本が置かれている可能性が非常に高いということなわけで、それはつまり異常なほど入った気合いの証明なわけで。
本当に編集長一押しなのかぁ。
同時にこれは話題作りに関しては確かに色々と考えているし、本当にプッシュしたいものについては努力を惜しんでない、という有力な証拠でもあるんだよね。
(つづく)
☆ こんな本を読んだ
「涼宮ハルヒの退屈」(
谷川流 イラスト
いとうのいぢ スニーカー文庫 角川書店)
(Bk1)(
Amazon)
「あのー朝日奈さん、未来の船は何か画期的な方法で浮いているんですか?」
「うふ。あたしが言えると思う?」
(四話 孤島症候群より)
幾重にもひねくりまくった正統派ジュブナイルSF第三弾。少年は未来から来た少女と出会い、宇宙から来た少女と出会い、そして不思議な力を秘めた少女と出会う。
スニーカーに掲載された短編四話プラス書き下ろし。
第一話の表題作「涼宮ハルヒの退屈」は本編の「溜息」の発売前に掲載されたものなので、正直イマイチ。キャラの立ち位置と性格と設定を一通り見せてみました、という感じ。ハルヒの萌え鳥坂ぶりを鑑賞するのが正しいかな?
ただ、第二話からはやはり本性が剥き出しになってきている。「笹の葉ラプソディ」と「ミステリックサイン」は二つともこれぞ正統派SFジュブナイルっ! 少女はエトランゼ少年は定住者っ! 違う世界の二人は出会うのっ! なベースラインの上で捻くる捻くる。本気で根性ババ色やな。
特に「笹の葉ラプソディ」。これを時間SFを読まずに思いついたならたいしたもの。まあ間違い無くこの人古手のSFファンだろうけど
四話の孤島症候群はちょっと毛色が変わって、本格ミステリおちょくりネタ。キョンがかっこよすぎ(笑) 妹をバッグに詰めて孤島に旅行に行きたいなー(駄目)
イラスト
こら、カマドウマをファンシーにしてるんじゃない(笑)
ハルヒの微妙な書き分けがすごくいい。それと、181ページのイラスト。これは絵柄と余韻がぴったりあって、本当に効果を高めていると思う。流石は電撃系イラストレーター。
☆ 北東西南の仮止め
【ライトノベル】
朝日ソノラマ文庫・公式サイト更新
新刊予定にARIEL最終巻が。んで
【ライトノベル】ソノラマ文庫News Online・「ARIEL」完結記念企画予定
記念企画のアイデア募集中だそうで。
【ライトノベル】
小川一水さん・コミケ出展情報
御本人は出席できないそうです。
【ライトノベル】
電撃hpメールマガジン更新(
高森太郎の日記より)
「エンジン娘。」の三巻。毒電波三発目、等。
十二月二十八日(日)
☆ 口コミと、ネットと、ベストセラー(ライトノベルと口コミの連鎖と出版社の問題)2 青き照れくさきリビドー
(
1・2・
3)
なるほどー、そうだったんですか。やはり色々とありますからね〜。色々と(苦笑)
んで、上にある電波、届いた?のリファラー集から
夏葉薫さんのところ、
半々’Sさんの所と辿っていって、
よくわかる現代魔法の売込みには実際に気合いがはいっているらしい(十二月二十五日)のを確認。情報ありがとうございます。それと、この縁にも感謝を。無かったら反応できるのは年明けだったし(^^;
理屈では解っていても確認できるのはやはりありがたい。いやまあ、編集長一押しても別に構わないんだけどね。あまりに例外的な扱いには驚いたけど。ただ、今回のような騒ぎと一緒になっちゃうと、ちと、ね…。
スーパーダッシュのコマについてはちとコメントしたいこともあるんだけど、これはネタの整理上明日に。今は角度はまったく違うけどほぼ同意見、とだけ。
んで今日は本来の対象年齢である中高生のこと。
まず中高生。結論から言っちゃうと、中高生は安定層じゃないと思う。
というのは中高生でも大きなお友達でも、ネット上の活動にそう大きな違いは無いはずだから。中高生でも、ネットを巡って情報を集めるくらいの事はするし、サイトを作って発信もする。違うのはリアルでの、学校の友達同士での情報交換が加わるくらいだろう。
ただやっぱほら、気後れとかあるし、慣れてなかったり色々と勢い余っちゃたりしている年頃だから、プロフィールに「プータローでーす。駄目人間でーす」と書くやつは多くても「高校生でーす」とかいうやつは少ない…というか、サイトの管理人名を明記する事さえ忘れていることさえ少なくない。だから、ネットの口コミ網の中での役割が見えない。それだけのことだと思う。
そう考えるのはまあ、ほとんどは実体験からなんだけど。
元々少年少女科学倶楽部は昔読者参加ゲームの情報とか扱ってたし、今でもMSBSは扱っている。他にもMSBSのような非リアルタイムとかセミリアルタイムとか呼ばれるタイプのネットゲームにはいくつか参加しているんだけど、話を聞いてると実際、大きなお友達と同じくらいの割合で中高生がいるんだよね。それもいわゆる孤独な引きこもり寸前のオタではなく、友達と何人かで一緒になって…というパターンが少なくない。
事実うちからリンクしているMSBS系サイトのいくつかは実は中高生が運営しているし、この季節は受験による休業宣言、それも集団的なのが風物詩となっているんだわこれが(笑)
それともう一つの理由がある。これは当り前の話で、使える金の大きさでいったら中高生は最小値を取るということ。やつらが電撃の物量作戦に対抗できるとしたら、その鍵は情報と後は図書館くらいしかしかないんだぜ? 大きなお友達は非汎用リードマン式解決法(迷ったら全部買う)が使えるけどね。
そういうわけだから、単に見えなくなっているだけで中高生は大きなお友達と同様、あるいはそれ以上に口コミや情報には敏感なんじゃないかなと。例えば、歯に衣着せないまんが王が非常に大きな影響を持っているのも、実は大きなお友達の動向ではなく中高生の動向への影響が大きいからじゃないかと。むしろ大きなお友達こそが安定層だと思う。
明らかに中学生か高校生がやっているとおぼしきライトノベルサイトもいくつか知っているし、他にもまいじゃー推進委員会の掲示板の注意書きもいい例かな?
(つづく)
☆ 北東西南の仮止め
【ライトノベル】
秋山瑞人氏・小川一水氏との対談(黙契録より)
「SFが読みたい!」2004年度版収録だそうで。
【宇宙】
NASAのStardust いよいよ彗星のサンプル回収へ(
スラッシュドットジャパンより)
十二月二十九日(月)
☆ 口コミと、ネットと、ベストセラー(ライトノベルと口コミの連鎖と出版社の問題)
3 どんぐり色々コンビニあれこれ
(
1・
2・3)
売上一万冊でシリーズ打ち切り?! マジですかそれ?(^^; そりゃ確かに目の色変えて売り込もうとするでしょうね。
でもそうなると、中高生のお小遣いマイナス携帯料金で形成される需用がベースとは考えにくくなりますね。
今日の話はレーベルごとの違いについて。結論からいうと外から見るとどんぐりの背比べに見えても、実際には受けている層は異なるし、もちろんレーベル単位の個性がはっきりとある。
うん。確かに狩田の得ている情報を総合すると、アンケートハガキの回収率は極端に悪く、出版社にとっては「売れてるのは確かだけどどこにどう受けていのかさっぱり解らない」という状況なのは事実らしいんだけど。しかし、ネットからみるとある程度の傾向が見えてくるんだよね。
これは元々は気違い帽子屋の為の作業なんだけど、Googleに一ヶ月か二ヶ月前に発売されたタイトルを打ち込んでみると、ヒットするのは現在アクティブに活動していてかつあるレーベルというかライトノベルについて言及しているサイト。んで、これを丁寧に見ていくと実は、割とレーベルごとの傾向がはっきりとわかる。
大まかに分けると、特定の方面に受けているレーベルとそうでないレーベルに分けられる。もっとはっきり言っちゃうと、差別化に成功しているレーベルとしていないレーベル。
この点でいうと極端なケースは電撃文庫。もともとSF系レーベルの一種というか変種というか、とにかくそういう扱いを受けているのも事実だけど、もう本読みの皆さん全てに向けてのレーベルっていうのかな? それだけでなくミステリーや、ライトノベル以外のいわゆる「普通の小説」がメインの書評サイトがぼろぼろ引っかかってくる。純文学系のタイトルが並ぶ読書記録の間にバッカーノがぽつんとあったのを見たときは驚いたよなぁ(^^;
ちょっと面白いのはファンタジア文庫。記述を見ていると中高生が書いているのが良く解るサイトがメインなのだけど、その一方でフルメタやリアルバウトハイスクールみたいに大きなお友達に受けているというケースもあったりして。
コバルトやビーンズルビーみたいな少女小説系は完全に固まっている感じかな? 少女小説を主体に他のライトノベルや本も…なんてサイトは実は非常に少なくて、ほとんどは少女小説メインで、少女小説系の作家が他のレーベルに出張する時だけ触れる、みたいなタイプが多い。そういう意味では元々コバルト系の作家も扱っていた富士見ミステリーがそこを強化する、という戦術をとるのは理解できるし、合理性もあるといえる。あと、伝統を誇るコバルトは主婦が多いのも特徴。
だからマリみては本当に特異なケースやね。
ファミ通文庫は完全にコアなライトノベル読みに特化しちゃっている。ただし、これは良くも悪くもで、ライトノベル系サイトでは一定の取り扱い量がある。後はまあ、ノベライズにゲーム系が触れるくらい。
完全に一部のSF系でしか話題になっていないのがソノラマ文庫。
んで、差別化に失敗しているのがスーパーダッシュ、MF文庫J、富士見ミステリー。基本的には作品レベルで反応がある程度でしかない。まあ、富士見ミステリーは結構ブースト計画が聞いている感じだけど。
とまあ、このように細かく色んなレイヤーに分かれているのは丁寧に巡回していけばわかる事なんだよね。正直言っちゃうと、仕掛ける事を考える前に、巡回してどういう傾向のサイトにどういうものが受けているのかくらいは確めといた方がいいんじゃないかな、と。
(つづく)
☆ こんな本を読んだ
「マリア様がみてる」(
今野緒雪 ひびき玲音 コバルト文庫)
(Bk1)(
Amazon)
「一枚は望遠で取ったからアップね。でもこっちの全身が写っている方が『いけない』雰囲気出ていていいと思わない?」
(蔦子さんの言葉)
アニメ化記念、という事で。ほんとはもうちっと早く手をつける予定だったんだけど、例の騒動ですっかり吹っ飛んでた(^^;
いやー、懐かしいなぁ。聖べりアーズ騎士団の後書きで、コバルトの作家さんどうしで集まって「これからは女の子同士の愛の時代よねっ!」とか盛り上がったのがきっかけ、とあって。次に前田珠子の「女神様のお気の向くまま」の二巻で百合ネタで少女小説作家が盛り上がっているシーンが出てきて。んで、コバルトで短編バージョンが載ってて。だから単行本が出たときはもうついに来たかーっと。
もちろん今回読んだのは、帯に「あなたを私の「妹」にしてみせる!!」って書いてある方。初版。
で、もーねっ、百合の華咲きまくりなのよ。ソフトだけど。完全に。祥子様と祐巳にゃんのらぶらぶすとーりー。改めて読んだけど、もうなんて百合なんだ! その一言に尽きる。
憧れだったお姉様にひょんなことでお近づきになって、いろいろな面を知っていって、ますます好きになっていく祐巳にゃん。そんな祐巳にゃんにいつしか込みころのよりどころを求めていくようになる祥子様。二人が高ラブラブと上げていく過程が実に細やかに書かれていて、もう。
特に好きなのは連弾とワルツのシーン。二人の微妙な気持ちの合わせ方とずれ方が。本当に微妙な気持ちを語らず書いているというのか。いえね、もちろん女子高、百合、連弾、というパーツにもいろいろきゃあきゃあ言っちゃう要素はあったんだけど。
あと、蔦子さんの眼鏡。これが最高なのよ。
イラスト
あらためて読んでみてよーっく解った。百合分濃い目のシーンばかり選りすぐって書いてやがる。あーっもう、なんって素晴らしいんだっ!!
☆ 北東西南の仮止め
【ライトノベル】
「マリア様がみている」スペシャルコンテンツ
句読点日記のメモ欄で見かけていたんだけど、正式オープンの告知は公式には無かった上にどう辿っていいのか検討もつかなかったので。
コバダス→リリアン女学園と辿っていくとあるページ。要FLASHで、リリアン女学園を歩きながら名シーンや既刊情報が見れる、というもの。多分、アニメ用の画像かな?
【ライトノベル】
コバルト文庫2月刊は2月3日(火)発売予定
【ライトノベル】
1月25日 中央公論新社C☆NOVELSより「黎明の双星 3」(イラスト:鶴田謙二)発売予定です
十二月三十日(火)
☆ 口コミと、ネットと、ベストセラー Extra 出版社サイト現在進行形
まいじゃー推進委員会での
出版社公式サイト比較。こちらは過去情報の検索が主だけど、じゃあ、リアルタイムの情報追尾という点で見たらどうなのか。近年の新刊本数の増大のせいでリアルタイム情報の重要性は上がっているし、何より仕掛けるならまずは情報の迅速な公開と流通っしょ? というわけで。
■全体
情報の追尾性で評価すると、各社、本当にまちまち。早い遅いだけでもえらい違いだし、取りやすさまで加味すると傾向的には一つとして同じサイトはない、という状況になる。
ただ、ネットや著作権に対する受け取り方が見えてくるのは確か。それともう一つは、やはり過去検索は構築に専門家がいるけど、現在進行形なら編集者の片手間でもできるので、それなりにつかえるサイトが多い。 まーそれも出版社によりけりだけどね。
■ 徳間書店
JavaScriptをオンにしないと何も表示しない素敵な凶悪仕様。もちろん、アンテナで更新情報を取る人の事なんてまったく考えてません。
一応、キャラオンラインはふつうに表示可能だけど、でも、もう一つ問題がある
前にも書いたけど、実はここのサイト、伽羅オンラインも含めてリンクフリーじゃなくてリンクには許可が必要でディープリンク不許可(苦笑) まーこの時点で終わっているな、と。ちなみに狩田の基準でいうと、商業活動をしていて、公式サイトを開いていて、かつリンクフリーじゃないのは「批判を許さない」という意味なんだけどね。あくまでも、ちなみにね。
あ、も一つちなみに。リンクを禁止する権利は誰にもありません。名誉毀損とかの絡みでの例外はあるけど、とりあえず最初から一律に禁止したりする根拠はまったく無いからね(誰にとも無く)。
追尾性 それ、食いもん?
■
ハヤカワ書房
実はここ、アクセス制限がついていて、新刊情報とか置いてある所に行く場合トップページでクッキーを食べないと入れない。そのせいで、アンテナで更新情報を取れないんだよなー。
信者を手にした会社の強みってやつかな。
追尾性 美味いの? それ?
■
ファミ通文庫
ここの最大のプラスポイントは更新日。基本的に月一回、毎月二十日と決まっている為、更新のチェックが非常にやりやすいのが特徴。基本的にアンテナいらん(^^;
近刊情報も二ヶ月先まで出てきます。
次に大きいのが、リンクの整備。というか、新刊の紹介の際に「作った人」がサイト持ちであればそこにリンクを張るんで、こちらの整備がとかく遅れがちなメディアワークスよりありがたかったりする。
追尾性 A
■
コバルト文庫
集英社系はどこもそうだけど、ここは特にFLASHとJavaScriptに頼りすぎ。OFFにしていると大きく機能制限を受ける。あとの意味不明のCookie連発も同じ。しかも、サイト構造がまるで迷路。時々コバルトニュースを取りこぼす、と、リアルタイムの追尾でいうと非常に使いにくい。とりあえず清く正しい乙女の為のウェブページ。
追尾性 B-
■
スーパーダッシュ文庫
あまり気付かれていないけど、実は大きな特徴が。
原作物などのように、元の作者がいて実際の作者がいる、というケースでは元の作者が一番前にくる。普通なら、一番最後に追記なんだけど。その為、ここのデータを元に新刊リストを作ろうとするとひじょーに神経を使わされる(苦笑)
あと、直前にならないと細かい情報が出てこないのが難点。一応、予告は2ヶ月くらい前に出るけどね。
追尾性 B
■
角川春樹事務所
ヌーベルSFシリーズのサイトは見事に隠しページ化。ISBN検索不可能。
あと近刊にカラミティナイト3の予定が入ってません(苦笑) 情報の出はかなり遅い。
追尾性 実質的には無し
■
EXノベルズ
検索機能無いです。つかそもそも更新してません。でも一月二十三日に新刊発売。関連リンクはそれなりに充実しているんだけどねー。
追尾性 更新していないんじゃどうしようもないよね
■
角川書店(WebKadokawa)
アンテナで追っかけてみると解るけど、実はかなり細かく更新されている。その為、リアルタイムの追尾が非常にやりやすいし、書影の有無によって入荷というか出荷状況もある程度読める。
またレーベルにもよるけど、割と早い段階で細かい情報がでるのが特徴。追尾性という点で言えばほぼ最高クラス。スニーカーはちと遅いけど。
追尾性 A-
■
富士見書房
新刊関係の情報公開機能、過去作のチェック機能等はWebKadokawaに依存。何かあればこまめに情報は出してくる。特集ページも結構作ってくるので、なにかあるたびにチェックが大変。情報が出てくるのはいいけど多すぎてノイズになりかねないタイプ。
追尾性 B+
■
富士見ミステリー文庫
こちらは妙に気合いが入っていて、リニューアル時には「編集日記は毎日更新します」とか言ってた(^^; いらんて。
でも、確かに予告等は比較的早め。とはいえ、一部の情報を活字媒体でしか出さない(しかもオンラインで予告しておいて…)、JavaScriptをオンにしないといけない場所があるなど、甘さも残る。
追尾性 A-
■
朝日ソノラマ文庫
一度、出版社公式サイトの分際でURL変更などという凶悪な真似をやらかした前科有り。
過去情報なし、新刊の情報も出るのは遅い。ただし、何かあればこまめに更新し、情報を出して来るのは好感度が高い。
予算足りないんだろうね。
追尾性 B-
■
MF文庫J
情報発信はかなり早い。ただしペースがやや一定しないのが難点。発売日近くにはプレビュー版が提供されるのも高ポイント。
これでもうちっとタマが揃えば、ねぇ…。
追尾性 A
■
メディアワークス
追尾性もすばらしい。トップには更新日時も表示されるし、電撃文庫などのサブページにも全体の更新状況が表示される。また、電撃文庫は一ヶ月前にはちゃんと内容の予告がでてくるのもいい。
追尾性 A+
■
C☆ノベルズ
プレビュー版の提供があるのが強み。情報の速さはそこそこ。
追尾性 B+
☆ こんな本を読んだ
「マリア様がみてる 黄薔薇革命」(
今野緒雪 イラスト
ひび玲音 コバルト文庫 集英社)
(Bk1)(
Amazon)
「今後、私は祐巳に『祥子様』と呼ばれても返事をしないことにしましたから」
(祥子様のお言葉)
さあ、砂を吐くがいい。
マリみて特集、その2。
一巻では薔薇様方の飾りというか雰囲気作りだった病弱な美少女、由乃さんにスポットを当てた話…なんだけど。なんか、キャラを立てようとしてフタを開けてみたら暴走始めちゃった感じだなー(苦笑)
もうなんちゅーの? 乙女達の愛情と友情というよりは長年付き添った夫婦のすれ違いと危機を友人が何とかする話というか、そんな感じ?
で、一方で祥子様と祐巳にゃんあいっかわらずラブラブ? もーう初々しいというかなんというか。何しろ祥子様って少女漫画のお約束キャラ「憧れの先輩」と「ぶっきらぼうで怖いけど、実は結構優しくて可愛いあいつ」を一人で兼ねているからね。甘えっぷりもひねくれてる割りベタベタだし。
誰かコイツラ何とかしろ。
黄薔薇革命、と名づけたことで大騒ぎになる…というのは今読むと胸に迫るね。名づけの魔法は強力なのか。
イラスト
融合度はまあ、コバルトな話にコバルト系の絵なんで。同調率と選択の適切さ、百合分の濃さは相変わらず。ただ、このころ絵柄に迷って…というか、絵柄が変化している時期だったのかな? 微妙に崩れている所があるね。
十二月三十一日(水)
☆暮れの元気な御挨拶
というわけで、今年最後の更新と帰省報告。
これから帰省で、その間は更新不能。次の更新は四日になる予定です。
すみません、まだ(×20)このネタ続きます(^^;
念頭の更新でイラストに関して、で、その後は口コミの影響というのは本当にあるのか、ですね。結論から言えば「ある」で、もちろん冒頭にも絡んでくるんですが。ネットとかオタク界隈の現状とも絡んでくるのでちとややこしくて…長年の懸案というのもこれです。
まー、皆様もお閑でしたら付き合ってくださいませm(__)m
「よくわかるリファラースパム」に関しては、まず皆様にお礼を。各所で大きく取り上げていただき、いわゆる「ソーシャルなDOS攻撃」の心配はかなり少なくなりました。(参考・
HotWired・ウェブへの批判投稿に名誉毀損訴訟で対抗する企業 スラッシュドットジャパン オリバー日記 2003年12月30日「削除要請」 ALT難民キャンプ)
また、いろいろと気付かされることも多く、学んだことも多々ありました。本当にありがとうございますm(__)m
現状、年末休みに入ってる事もあって動きは無いです。んで、いいたいことももちろん山ほどあるのですけど、諸般の事情によりとりあえず現状では黙秘。今は、多分、休み明けに何らかの動きがあるものと思っています、とだけ。
で、今年の一年を振り返ってみようと思うんだけど…あちこちでやっているライトノベルのベストに関しては狩田は年末の事件の印象が強すぎて、全部吹っ飛んじゃった感じ(^^; これはその後でR.O.Dに再ハマリしたのも原因だろうけど。後書きにしょっちゅう出てくるんだよね、編集長である丸宝(「まるほう」じゃなくて「まるとみ」らしい)さんが…。
この手のネタは年に一回でも十分過ぎ。大統領でもぶん殴ってみせるけど、月一とかは勘弁な(苦笑)
とりあえずベスト3を百合抜きでざっと上げるとしたら、「タクティカルジャッジメント」と「バトル・オブ・CA」、「9S(ナインエス)」かな? 理屈スキーなんで。次点は「世界征服物語」と「バッカーノ」、「撲殺天使ドクロちゃん」あたり? 後ウルトラエクストラスペシャルとして「谷川流」(笑) あ、R.O.Dは百合系に分類済みなんで。狩田の中ではまりみてと同じ棚に入ってます(爆)
それとライトノベル界隈で今印象に残っていることといえば、節目なんだなー、と。「気違い帽子屋」の名前の元ネタになったエリアル
(※1とか「楽園の魔女達」とか、長年追っかけてきたシリーズが残りもう残り一巻。なんか寂しい。
百合方面は豊作過ぎてもうっ! とくに「あいこでしょ」と「R.O.D TheTV」がっ! 「天華無敵」もっ!「Holy☆Hearts」もっ! 「ラストエグザイル」もっ!(駄目)
宇宙方面ではやはりチャレンジャーの事故と中国の有人打ち上げ、そしてSpaceShipOne。次点がH2Aロケットの事故。SpaceShipOneはこれ関係の検索キーワードで飛んでくる人が今でも一日に一人くらいはいるんで、そこらへんも嬉しいんだよね(^^)
その他に印象に残ったこと、といえばやはり/.ed
(※2(という言葉の意味が骨身にしみたこと。
なにしろCGIがカウンター以外に回ってないのにCPU負荷が3CP(具体的にどれくらいかは知らないけど、普段は0)、アクセスログを展開したら6メガ(普段の三十倍程度)。偶然かもしれんがログ生成系は力の限り遅くなった。こりゃ軽量高速が売りのシーサイドじゃなかったらサーバー落ちとるわい。
しかもアクセスログを見て驚いたの何の。飛んでくるアクセスは有名企業軒並み揃い踏み。誰もが脳内に持っている企業データベースにブルートフォース
(※3仕掛けてる感じ?
後はやはりアクセス数の急激な伸張。いくつかのサイトで取り上げてもらったこと、そして今回の事件で、九月のお引越し時点からして三〜四倍程度に増えた。ありがたや。
でね、それと関連して面白かったのはコミケ時のアクセス数。昨日分と今日分を公開しているサイトでは、うちを含めてほぼそろえたように通常の三分の二に落ち込んでいた(笑) つまり、ネットユーザーでコミケの常連は三人に一人、と。
こんな所かな?
それでは皆様、よいお年を。
※1 気違い帽子屋はエリアルに出てくるSCABEIコントールの通称。名づけた理由としては占い師でもレーダーサイトでもハッカーでもかまわないけど、とりあえず「情報にかかわるもの」で、かつライトノベル草創期から続いているシリーズに出ているものが望ましいかな? と。
実は「キャロル・ザ・ウェポン」というアイデアもあったのは秘密だ(w
※2 「すらっしゅどってっど」と読む。スラッシュドットに取り上げられてアクセスが集中。サーバーがダウンすること。
※3 総当り攻撃。「究極超人あーる」であーるが鰯水を自転車のキーチェーンで止めちゃった時にやったように、パスワードを解読するさいに全ての組み合わせを試してみる事。秋山瑞人の作品では「問答無用力任せ」の枕詞。
☆ 北東西南の仮止め
【ライトノベル】
『真世の王』没導入部集
【ライトノベル】
「きみがほしい」試し読み版
吉田縁さんの同人誌掲載中篇。
【ライトノベル】
終わりのクロニクル・携帯ストラップ
切君じゃないのね(おい)
