(2006年6月中旬)


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馬♪六月十一日(日)


【Book】こんな本を読んだ_

「たましいの反抗記 すてるがかち!」

表紙
(Bk1)(Amazon)

世界最大の学園都市、自転学園。南の海に浮かぶ、中学から大学までの一貫教育を行う日本、いや、世界最大の女子校であり、また、その生活の大半が学生と教師たちによってまかなわれている学園都市でもある。
 加地木麻紀がその自転学園の中等部に運良く入学できてから一年半後のある日、事件は起きる。探検部の突然の遭難、教師の突然の怪物化、そしてクーデタ。それはすべて、麻紀が偶然手にした校章を巡るものだった。
 麻紀は、校章を封印する旅に出る事になって…。

「知恵も力も権力も無いということは最大の贅沢なのよね。権力者を選び、誰についていくのかを決められる……つまり権力者は常に試されている。その重圧こそが権力の腐敗とか……校章とかの正体ってことなのかもしれないけど。科学者としては不的確な言葉だけど」
(「麻紀、再び旅に出る」より 曽我京子)


 要するに蓬莱学園で指輪物語がごきげんよう、というお話。園芸オタク一代なキャラは出てこんのか? いや、ネタぢゃなくて真面目な話。こういう舞台でこういう話なら、むしろ出てこない方が不思議でっせ(笑)
 もちろん校章を見つめながら「こ、これがあれば学園全体を園芸パラダイスに出来る!」って考えちゃうの。基本です。

 たまにこういうシーンがガチであるから指輪物語は侮れんのよねぇ。真面目にファンタジーに浸るつもりで読むよりも、むしろライトノベル脳で読んだ方が面白いという。トールキン恐るべし。

 で、まあ本題に戻ると。
 ホビーデータ出身の水城マスターが蓬莱学園な話を書く、というのは感慨深いものが無いわけではないけど…。
 いいのか? プロがこんなに雑で? 雑というか、あからさまにノって書いているシーンとそうじゃないシーンの質が違うって…まあ、同人とかオンライン作家だったらそもそもノらない話を書くことない…訳でもないのか。
 剣術周りのシーンと権謀術数周りの生き生きとした描写に比べて、それ以外のシーンがあからさまに書き飛ばしなのはなぁ、ちと。キャンペーン合せとの関係やらHJ文庫やらでなんかあったのかもしれんが。
 どうもなんかラストシーンから逆算して書いたところがあるんだけど、にしてもとりあえず主役のキャラクターが元気ノー天気一直線、というわかりやすいのはいいけど一歩どころか0.5歩くらい間違えれば平板でありがちになっちゃうキャラで、それが描写が薄くてドラマの蓄積が足りないというんだから。

 いや、やりたいことは解るんだけどね。高校生になれば一人前として認められて擬似社会に参加できるけど、中学ではそれほどでもないというモラトリアンな立場、それが一つの欠落でもありメリットでもあるという話。なまじ近くに届くだけに、かえって焦るという。ただ、まず主人公から世界が十分に描写されていない。特に雲の上ではなくすぐ隣、かつ、脇役ではなくモブキャラのレベルがね。
 冒頭で脇役の一人は主人公のところに「営業」にくるんだけど、その前に「はたらく高校生」をもっと執拗に、大量に、地の文や説明文に頼らず書いておかないもんだからそこの時をきっかけに展開する話が宙に浮いちゃう。迎えの船で船員として働く高校生は? 高校生が運営する町でのウィンドウショッピングは? 冒頭のシーンが学食である必然性ってないでしょ?
 あと、もう一つはモラトリアンと対峙するはずのノーブレスオブリージュ背負ったキャラの立ち位置がいずれも主人公から一歩離れた場所にいるんで、さらに弱い。一番近くて「ガンダウルフ」程度というのはいかにせんどうにも。

 帝都愚連隊があれだけ面白かったのは、きっと俺剣術と権謀術数の話だったからなんだなー。それとモラトリアンとノーブレスオブリージュ背負った貴族の対峙がはっきりしていたから。

 とりあえず、二巻までは付き合いましょう。きっちり書いてくれる事を祈ります。まずは最低限、「馳娘さん」が出てくれば…って、主人公の足が速いのはもしかしてそういう意味?(^^;

◇イラスト

 んむ、巨乳絵師だ。とにかくチチの書き方がひつこい。あと、口絵見開きが「はいてない」。

 ただ、良くある萌え絵師に見えるけどこれだけキチンと背景がかけて構図のストックがあるのは相当地力がある証拠。構図も三角形が基本となると、ある程度きっちりとした練習を積んだ人の可能性が高いね。期待の絵師さんりリストに一人追加っす。

 口絵の配分は巧いなぁ。「はたらく高校生」の上を下を挟んで世界説明ぷらす主人公、というのはよく考えている。


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馬♪九月十七日(日)

【text】今更ながらスレイヤーズ話


 御当人が終了といっているんで、今更感全開だけどまあいい機会ということで(^^;

 結論から言うと、スレイヤーズの存在が霞んでいくのはある意味美しい結果かな? 

◇ スレイヤーズという衝撃

 確かにスレイヤーズが衝撃的だったのは、狩田も例外ではないです。大体はゐんどさんと同じ。ただ、文学を全部「ファンタジー」に置換してもらう必要があるっす。

 狩田はいわゆるライトノベル前史の段階からライトノベルとSFにははまっていたヒトなんであの時点でもああいう小説自体は珍しいものではなかったんだけど、それをファンタジーでやったというのが衝撃的だったんだよねー。

 当時、SFネタだともう既にメカと美少女と爆発が基本で、その上でラブってコメディしちゃう話なんつーのはそれほど珍しくなかったんだけど、ファンタジーだけは例外。
 なにしろ一番「ライト」なものでロードス島戦記。それか風の大陸。ベルセルクは今だとそれなりに違和感あるけど、当時はごく普通のファンタジーでしかなかった、といえばどれほどのものか解ると思う。
 もちろん、「バスタード!」というのはあったんだけど、あれはどっちかというとジャンプで最強俺様極悪エロ主人公やったのが強烈だったし、イメージ的にもロックだのメタルだのの方が中心。なにしろ美の神がイーノ・マターですぜ? 要するに、いのまたむつみね(^^; どこがファンタジーやねん、ちゅーの。
 後の方になってくると、SFっぽいメカなんかが出てくるようになってくるよわで、ぜんぜんファンタジーって感じはしない。とりあえず問答無用で必殺技ぶっ放すのが気持ちよくてかっこいいのが主体だった。

 だから、ファンタジーでコメディというだけでもインパクトあったけど、それだけじゃなくてこう、色んなものを複合して使うのがまた強烈だったんだよなぁ、スレイヤーズは。
 飛行呪文使って空飛んで攻撃するとか、治癒呪文反転させて超回復力をダメージにしてしまうとか、そういうの。SFだとわりと珍しくなかったんだけどね、ファンタジーだとゲームが元のはずのロードス島ですらそういうシーンはまったく無かったんだから。
 そういう意味では、「され竜」なんかはスレイヤーズの正当な子孫ではある。

◇ 偉大なる「やったもの勝ち」

 ただ、スレイヤーズを今の視点でみると、典型的なライトファンタジーでしかないんだよね。
 オンリーワンな要素は何も無く、ライトファンタジーのテンプレートだけで構成されたものでしかない。それにテンプレートの中でもプロトタイプに近いものだから、今の目でみるとブラッシュアップされていない面さえある。
 そして、今はもう指輪物語ですら映像化されり、海外の、という注釈はつくのものの学園物の文法を導入したファンタジーが世界的なブームになる時代。
 だから例えばライトノベルに対してまったく知識がない人に、スレイヤーズとそれ以外のライトファンタジーを混ぜて渡して、「いいのをみっつ選んで」とかいった場合、スレイヤーズを選ぶ人は多分少数派だろう。

 でも、逆に言えば何もないところから、後に繋がるテンプレートを作り出したという功績は否定できないし、時代を十年は先駆けていたともいえる。しかし、それはある意味でSFの方面ではあったのをファンタジーに導入した結果に過ぎないのもまた事実。

 つまるところ、スレイヤーズというのは「偉大なるやったもの勝ち」だったと思う。
 だからこそ、その存在が埋もれていくのはある意味美しい結末なんじゃないかな?

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馬♪六月十五日(木)


【Book】こんな本を読んだ_

「とある魔術の禁書目録 10」

表紙

ストーリー
 
 追っていた意外な正体。
 世界のバランスを崩しかねないそれを追いかける当麻、土御門、ステイル。
 しかし、やがてそれは一人の犠牲者を出すことになって…

この台詞

「思えばさ、俺たちはみんなつまんねえ脇役だったんだよ」

(右の拳を握り締める理由 Right_Of_a_Night_Sky より)


 あー、ちと読み違えた。そうか、このオチだとこれは四巻の「繰返し」だったんか。そーなると次巻はあれだな、大星覇祭中の一方通行と打ち止めメイン、科学と超能力の話つーか5巻の「繰返し」? 打ち止めが一言だけ顔を出しているしね。
 そうなると、ヘタすると後三巻くらいずっと大星覇祭の話が続いたりして
 お話としては極上のエンターティメント。知力を尽くした騙しあい、立ったキャラクター。今まで読んでくれた人には嬉しい、ワンオフ的なキャラクターの顔見世。 さらには、最後の意外な大逆転。本当に盛りだくさんで、この部分だけでももちろん面白いです。
 ていうか、オルソナ相変わらず人の話聞いてねー(^^;

◇ 裏テーマ

 というわけで今回のテーマは魔術における観測原理の応用と脱衣の意味でした。まる。あと、これまで出てきたキャラクター回りの象徴をもう一度、かな?
 真面目な話、某原稿書いていて気がついたんだけどやたらと出てくる脱ぎシーンってつまり天人女房の伝説の隠喩であり、同時に死と再生の隠喩でもあったんだな、と。
 だからまあ、某キャラクターが死亡フラグ立ててインデックスが服を壊されて当麻がズタボロになって、当麻もインデックスは己の力で解決できなくて(これも擬似的な死)、最後に対峙する立場のキャラクターと会話するのは非常に美しい展開といえる。

 天人女房についてはリンク先を見てもらえばわかるとおり、まあ、「落ちもの」のアーキタイプですはい(←すごい語弊のある言い方)。
 パターンとしてはいくつかあるんだけど、この場合重要なのは羽衣伝説みたいな天女の水浴びを覗いた男が服を隠して嫁にしてしまうパターン。もちろん、服を取り戻してしまった天女は去ってしまうんだけど。
 では、ココで突っ込みを入れましょう。はい皆さん御一緒に。

「服を壊せばいいじゃん」

 要するにそういう事です、一巻のアレも今回のアレも。擬似的な死と再生であると同時に要は二人の絆の証と。

 恥ずかしい台詞禁止。

 逆に言うと、美琴がまだ脱いでいるところを見られていないとか、黒子が脱衣能力持ちだと考えると面白いかも。  つまり百合ルートあり? 百合ルートあり?! 百合ルートありっ!!

 いや、あんないいスールがいるんだから素直に添い遂げろと。

◇イラスト

 あいかわらず息ピッタリですな。
 上下二巻の構成をすごく巧く利用している。口絵か表紙は、見事なまでに一体化していて、実にいい。
九巻の感想
鎌池和馬(RATTA-SHOP)

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馬♪六月十六日(金)


【text】朝比奈みくる(大)の憂鬱 あるいはタイムパラドックス入門


『涼宮ハルヒの憂鬱』を読み解くキーの一つ、タイムパラドックス、時間を移動することによって生じる矛盾についての解説というかメモみたいなもの。

◇親殺しのジレンマ

 タイムパラドックスのいちばん簡単なもの。「学校を出よう」の2巻でも星名サナエが解説しているように、まずある人が過去に戻って親を殺したとする。するとその人は生まれないので、親殺し自体が発生しない。すると今度は…というもの。
 別に親殺しに限らず、何らかの形で歴史を変えた結果歴史を変える事が不可能になって、というパターンでも可。

◇環の中の品物

 何でもいのだけど、あるアイテムが過去に送られる。んで、時間の経過ともにアイテムが過去に送られた時点に戻ってきて、再び過去に送られる。そうすると、最終的にはとこからともなく現れたアイテムがループでワープな状態出永遠に存在することになる。
 これが出てくるのは今の所谷川流作品では「学校を出よう I-My-Me」。SFだとハリィ・ハリスンの「テクニカラー・タイムマシン」。

 これ、表紙あーんど本文イラストがモンキーパンチなのもポイントで、読んでみるとどう見てもライトノベルなので本当にありがたいのだけど。
 多分、だけど、「学校を出よう I-My-Me」の神田Nからの電話とか、「涼宮ハルヒの消失」でのキョンとキョンの会話(?)の元ネタの一つじゃないかと。
 テクニカラー・タイムマシンでは未来の自分が過去の自分にあって「まあ、これから大変なのは解っているけど、とにかくがんばれ」みたいな事をいって、環の中の品物を渡すシーンがあるんだけど。
 その脱力加減が谷川流なんだよなー(笑)

◇タイムパトロールのジレンマ あるいは朝比奈みくる(大)の憂鬱

 で、時間モノがややこしいのはここから。

 SFの方だと、時間犯罪という言葉がある。つまり、過去にもどれることを利用していろいろな悪事を働く事で、小は骨董品の時間密輸から大は歴史改編まで色々とあり、それをなんとかするのが時間警察とかタイムパトロールと呼ばれる組織。
 問題なのは、時間改編のパターン。何らかの形で歴史にそぐわない事例があって修正した。でも、実は修正前の状態が本来の状態でなかったと誰がいえる? という。豊田有恒にそのまますばりの短編があったんだけどタイトル忘れちまったい(^^;

 ちなみにこれをギャグでやったのが「食卓にビールを(3)」のスナイパー編。歴史改編の結果できた無数の未来から歴史を守ろうとしてやってきた人たちで大騒ぎ、みたいな話。

 で、涼宮ハルヒの憂鬱でいうと、朝比奈みくるの立場がこれ。要するに涼宮ハルヒが存在して朝比奈みくると接触した結果生まれた未来からやってきて、その未来を守る立場にいる。
 逆にいうと、ハルヒの存在の仕方によってはどういう立場になるか解らないという面もある。あと、キョンがどういう決断をしようとも、その結果生まれた未来を守ろうとする勢力が必ず存在するという話でもあったり。

 ハルヒのシリーズだと、涼宮ハルヒの陰謀(消失も、かな?)が丸ごとこういう話。

「学校を出よう! I-My-Me」

表紙

「涼宮ハルヒの陰謀」

表紙

「食卓にビールを 3」

表紙



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馬♪六月十七日(土)

【更新告知】ブックマーク追加リンク修正

 ブックマーク追加用のリンクがおかしかったのを修正しました。長いこと気がつかずにすみませんm(__)m

【text】ラノリン杯・狩田の結果

 記憶と記録をひっくり返して得た結論。
 これだけ数が出ると、良作も半端じゃない数になるねー(T▽T)

 ちゅーわけでちとまともに選ぶのは辛いんで、富士見ミステリアス、、ファミ通、スニーカー文庫から各一つずつ、電撃は二つ、あんまりメジャーじゃない奴中心に、ちゅーことで。

 まずはファミ通文庫。これは文句ナシにトワイライト・トパァズシリーズ。黄昏の世界の表現が素晴らしい一品。

 スニーカーはもちろん「喚ばれて飛び出てみたけれど」。川崎康宏の徹底したローテンションとはまた違う、かといってハイテンションでもないミドルテンションな明後日の方向つっぱしりまくりの脱力スットボケシリーズ。

 富士見ミステリアス文庫からはBUD×BUDDY シリーズ。文字通りバディもの。爆弾幼女くっつけてあるけどね(^^;
 極めて出来がいいです。ドラグネット・ミラージュがたまらんかった人ならば確実にはまれますな。

 次に電撃文庫。これは「ひかりのまち」を始めとする「nerim's note」シリーズと「彼女は帰星子女」を。
「彼女は帰星子女」はSFで日常でボーイミーツガールでファーストコンタクトが異文化衝突です。このフレーズに反応しちゃう人はどうぞ。
「nerim's note」シリーズは一巻があれだけど二巻以降面白くなってくるんで諦めずに読んでくださいな。

 

 んで、最後に一言。いずれも続編希望と言うことで。

以下、いずれも書影は一巻。

「トワイライト・トパァズ」

表紙
(RATTA-SHOP)

「喚ばれて飛び出てみたけれど」

表紙
(RATTA-SHOP)

「BAD×BUDDY」

表紙
(RATTA-SHOP)

「nerim's note」

表紙
(RATTA-SHOP)

「彼女は帰星子女」

表紙
(RATTA-SHOP)


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馬♪八月十八日(日)


【text】RATTA-NET一ヶ月

 RATTA開始から昨日で一ヶ月でした。というわけで御報告。

◇現況報告

 現在、ユニークアクセスは一日600オーバー(IPアドレスベース。YAHOOみたいな複数IPのロボット含む)。ページビューは2000オーバーだけど、RATTA-SHOP以外は一度に3ページビューがでる仕掛けなんで実質、600から700というところ。
 スタート時のユニークアクセス400からすると、ユニークアクセスが一月で1.5倍になった計算になります。お引き立て、御愛顧ありがとうございますm(__)m

 ただ、ちょっと無理しすぎたせいか、今、動くと途端に熱が出る状態で(TT)。それでもニュースは生ものなんで、これアップしたら二度目の更新します。ちゅーか、どうせならやっとけ、という企画はあるんで
 明日動けるかな…。

◇動かしてみての実感

 まず一点。
 Web2.0ってのはテクノモンキーパラダイスでんな。
 とにかく、サーバーにおいてどうこうするシステムだと、ローカルでGUI動かすのに比べて恐ろしく雑なやりかたで何とか形になっちまうというのはどうにもこうにも。RATTAなんて、HTML4.0プラスインラインフレームでどうにかしているんだぜ?
 ちょっとずつ改良してはリリースなんていうのも、聞くとやるとでは大違い。とにかく、「楽」。ちっとくらいみてくれが悪くても、それなりに人がついてくるし、結果にも繋がる。改良すればもっと結果になる。それも一気にリプレースとか必要なく、ちまちまちまちまといじっていけばいいという。なんで、楽しく結果が出ます。
 そりゃまあ、騒がれるわけだよ。
 あと、GUIに対する要求基準が低い、というか、ローカルなアプリケーションで言えば「雑」なレベルでOKっちゅーのはなんともかんとも。

 逆に言うと、AJAXっていうのはこの辺の要求レベルを跳ね上げる効果がある。で、それを満たす際に効いてくるのがサーバー側に蓄積されたデータの量と技術力の差。
 最初にGoogleがAJAXが始めた時は、そういう思惑があったんだろうと思う。ものすごい量のライブラリが出てくるのまで予想していたかどうかはしらんけど。
 一方、Microsoftにしてみればとりあえずこの手のクライアント側の負荷の高いアプリケーションが増えれば買い替え需要は生じるわけだし、実際にやっているかどうかはともかく、ブラウザ需用の大半を握っている立場を利用すれば月間アップデートでこっそりJavaScriptの負荷を上げていって買い替え需用を増すなんて小細工も可能だろう。だから開発環境を出してきたと。
 AJAXっていうのは技術的には素晴らしいけど、背後にある思惑はとてつもなく臭いクソだな。

 次にWeb上の速度のちぐはぐ感。
 もともと、狩田が「鮮度低い」と思うような情報が意外に受けたりする、という程度の違和感は前からあったんだけど、それが最近加速している感じ。
 特に、はてなブックマークあたりの速度は速すぎ。だいたい、大手ニュースサイトははてなブックマークから大体三日くらい遅れて来る感じ。
 特に、涼宮ハルヒ周りの回転の速さは異常。これに引きずられて周りの回転と質の要求レベルが一気に上がっている感じさえある。
 
 もともと情報収集の速度とフィルタリングの速度が高まっていたところに、ナイスタイミングで強烈な燃料がブッこまれている感じなんで。ハルヒ後のネットがどうなっちまうんだろうという期待感と不安感が。

◇アフィリとか

 まあ、それなりに数は出てます。といってもまあ、今の所かろうじて今月のサーバー代にだけに注目すればAmazonさんにいちゃもんつけられて減らされない限り黒字って程度ですが。
 ただ、ライトノベルがロクに売れてない、というか電撃文庫0件というのは書影のアップロードさぼりまくったAmazonさんにも原因はあるにせよ微妙に危機感が(苦笑)
 ハルヒ関連すらも0件だし。

◇TODO

 RATTA-SHOPの受けがやっぱりよくないんで、もうちっと色々改良しないとなー(汗)
 いやまあ最近じゃありがたいもので、自動感想リンクとか簡単にできるしね。3ペイン化の方が遥かにめんどくさい(苦笑)

 あと、気になるのはAmazon以外のアフィリの対応。アレコレ文句いってるけど、evilかそうでないかという点では実はAmazonが一番マシという嘆かわしい状況にある。あとはせいぜいがBOOPLEくらい?
 他は全部行動ターゲティング用のCookie投げさせろ、じゃなければ金やらない、というのばかり。これが意外と知られていないどころかFUDとして有効というのは驚きなんだけど。

 これのナニがいけないかというと。

 Cookieを使って個人情報抜いてプライバシー侵害するのは実は簡単で、要するにECサイトと個人サイトを含めたそれ以外の場所で同じCookieを食べさせてしまえばいい。ECサイトで入力した個人情報とその時食べたCookieの情報(トレース用のIDとか)を紐付けしておけば、トレース用のCookieが投げられる範囲の行動を個人情報付きでトレースすることができる。細かい問題とか技術的な詳細はこちらを参考にしてもらえば解ると思うけど。

 ん? 個人情報保護法? ああ、それね。適当なECサイトのプライバシーポリシー見てみればわかるけど、「その他、当社が必要と認める場合」とか「サービスの改善」とか、もっと直接的に「マーケティング目的」とかの利用法定めている所がほとんどだから問題ナッシングなんよ。

 だからまあ、Cookieをスパイウェア扱いするというのもわからんではない話。

 当然アフィリ用のトレースIDというのはECサイトに直結している分タチが悪い。んだからこの手のトレース用リンクが必須な理由を『正確なインプレッションが測定できません』とかいう言葉でごまかすようなところははっきりいって気をつけた方がいい。
 前にも書いたけど、日本で大手の企業っていうのは売る側と買う側の二元論でしかもの考えられないんだわ。
 だからニッチ狙いじゃないと基本的に売る側と買う側の中間に位置する人間向けのサービスであるWebサービスなんてやんないし、奇跡的にWebサービスに参加している大手、ちゅーかぶっちゃけアフィリエイト2.0に参加しているBk1なんか一ヶ月遅れでデータアップしやがるし(^^;
 もちろん、アフィリエイターなんてのは適当に餌やっとけば群がってくる程度にしか思われていないだろうね。

 ただまあ、ECサイト一ヶ所に偏るのは美しくないし、閲覧している人がAmazon以外を使っているなら対応するのは当然なわけで、その点をどうしようかなー、と悩み中。

 他にも的確な行動トレースとは強力な自動検索機能でもある、という側面もまた否定できんのよ。

(2006/06/19 14:32:53 アクセス数ベースの表記追加)
(2006/06/19 12:39:14 加筆修正)


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