空から落ちてきた押しかけ女房な少女と地上の少年のボーイミーツガールズ。
いまどきネタになるかネタにするしかないネタを、作者得意の異文化コミュニケーションで一級のストーリーに仕上げているのは見事。
日本上空にある日突如現れた浮遊する国「上つ國」。次元をさまようこの国の巫女姫と、かつて日本屈指のランナーだった少年のいつか来る別れを背負った恋に、上つ國の事情が絡む。
骨格としては非常に単純でベタなんだけど、何気に書き込みがすごい。共通して甲殻類と揚げ物が好きだったりといった細部にまで考え抜かれた設定と、「許しがたい不敬罪」の理由がが多重的に使われるところとかね。
これだけの濃い密度の作品を淡々と一般的なライトノベルのペースで発表し続けるというのはすごいよなぁ。
2巻完結なんで「ライトノベルは長い」という人でもさくっと読める、古典的でありながら充実したボーイミーツガールであり、そして優れたSF。
個人的には女の子同士の関係がかなり百合萌えするのも高ポイントなんですが。
April 10, 2008
駆け抜けた正統派ボーイミーツガールズ「日本上空いらっしゃいませ」
― by 狩田英輝 @ 11:19 am
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