ボーカロイドの亜種である「弱音ハク」の作者の人がクリプトンと覚書を交わして、使用に際してのガイドラインを公表した。
その内容は以下の通り
・弱音ハクは初音ミクの二次著作物である
・よって弱音ハクを使用する際にも初音ミクのガイドラインに沿わなくてはならない
(※初音ミクガイドライン→http://piapro.jp/a/contents_guideline/)
・弱音ハクを商品化する際は双方(クリプトンと私(CAFFEIN))の了解が必要になる
・商品化の際はクリプトンが窓口になる
準公式化、という解釈でいいのかな?
これは、はちゅねミクと同じくCGMでCM効果が生じた場合の作者に対する還元と二次利用の促進の両立のモデルケースとなりうるもの。
現行の法体制とか考えたら確かにこれは落しどころであり、良いことだと思う。
理屈ではね。
感情的にはかーなーりもにょるんだよなー。
確かに、弱音ハクはボーカロイドカルチャーの一側面をあらわしているキャラなのでボーカロイドなしでは存在し得ないキャラであるのは事実だし、ミクのデザインを引用もしている。だけどそれは「引用」にすぎないんだよね。
限りなくオリジナルに近い二次創作キャラ、とでも言えばいいのかな。二次創作とオリジナルの間には巨大なグレーゾーンがあるわけだけど、ハクはそのなかでも微妙な位置にいると思う。
なので法体制的にそうするしかないのはわかるのだけども、単純に「二次創作」として扱ってしまっていいのかどうか、どうしても考えてしまう。
「地雷」の可能性はないのか
もちろんこれだけだったら黙っていてもいいんだけど、引っかかるのが二次利用に関してクリプトン側が好きにコントロールできるガイドラインに準じていること。
これ、下手をすると政治や特定の思想を強制したり排除するための「地雷」として使えてしまうんだわ。
つまり気に入らない思想の表現にミクにせよハクが使われていた場合、それを排除するために使われる可能性がある、ということ。これはクリプトンがそうする、というだけでなく、クリプトンに圧力をかけてそうさせようとする勢力が存在しうるということ。
で、一番しゃれになっていないのは、これが陰謀論でもなんでもなく実際にクリプトンがやったことだってこと。
以前、「戦え! 俺の初音ミク!」というゲームが一時的に配布停止になった事件を取り上げたけど、この際にクリプトン側はタイトルから非平和主義的なメッセージを勝手に読み取って「受け入れられない」と言い出していた。
これはこの後ガイドラインが改定され、このゲームも『行け!ミクとミクロボ研究所!』と改題して許可を得て再頒布されている。
ただし、中身はまったく変わってない。
不安が消せない
まあ、この件に関してはぶっちゃけ「『戦え!』が非平和主義っていつの時代の話だよ」としかいいようがないわけですがね。
ネタだろわかれよ、と。
ただ、ツッコミいれて終りってわけにもいかないんだよね。平和主義という思想の発信を知的財産権利用して強制しているわけだから。
で、ハクというのは前述したとおり限りなくオリジナルに近い二次創作なわけで、こういったものまでこんなことをした会社が権利を主張するというのは考えすぎかもしれないけど背筋が寒い。
もちろんクリプトン側に悪意はないんだろうし、それどころか善意にあふれているといっていいくらいなんだろうけど、善意で暴走するものほど始末に負えないものはないからなー。
とにかく理性は「OK!」って言ってるのに、ゴーストが危険を囁くのはどうしたものかと。
もちろんこれが単なる杞憂に終わってくれればそれでいいんだけどね。
追記
続編書きました






























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