え? たいしたこと無いって? うん、確かに電撃文庫とかの場合、アニメ化すると80万部とか100万部とかが普通にでる。それに比べれば実際「少なく」見える
でも一巻あたりの公称部数に直したら、実はものすごいんだぜ、「紅」は。
アニメ化前・16万部の意味
よく知られているようにライトノベルというのはシリーズが基本で、シリーズ全体で見ると同じ人が何巻も購入している。
つまり単巻が基本のいわゆる一般文芸とかだと「100万部突破」というのは「100万人以上が読んだ(ていうか買った)」ってのと同義語なんだけど、ライトノベルではそれは20万人かもしれないし3万人かもしれない。
なので、本当にどれくらい「ヒットしている」かは一巻当たりで見てみないとわからない。[2008/5/25 10:8:50 追記]
ではまず「紅」の一巻あたりの公称部数はどれくらいかというと。
先ほどリンクした発表は4巻である醜悪祭の下巻が出た日のものなので、この時点で発売されているのは3巻分、よって一巻平均16万6千部。もし、4巻の刷り部数を含めていたとしても一巻平均12万5000部。[2008/5/24 7:53:00 一応追記]
どの時点でこの数字を確定しているかにもよるけど帯とかの印刷の関係上タイミング的に言って一話放映後のデータが反映されるのは無理。つまりアニメ化の影響はほぼないとみていい。
この数字というのはどのくらいなのか。
こちらに部数のまとめがあるのだけど、それをもとにすると「これが電撃文庫だったとしても前代未聞の売り上げ」ということになってしまう。
部数のまとめデータを見る限り、電撃文庫の場合「我が家のお稲荷さま」のような「アニメ化前」のデータでは一巻あたりは7〜10万部前後に収まっている。トータルではもちろん「紅」より多いけど、それは巻数が多かったからでしかない。
一巻あたりの部数で言うと「紅」のレベルに達しているといえるのはなんと、「狼と香辛料」くらいなんだよね。
このレベルと同じかそれより上の売り上げを出すには、普通は長期に渡るメディアミックスを回していかないといけないんだよね。
そう、普通ならば。
もちろん「紅」もジャンプスクエアの恩恵が多少なりとはあると思うけど、電撃文庫ではアニメ化の前に長期間にわたるコミカライズを行っているわけで、電撃文庫とスーパーダッシュ文庫のブランド力を差し引きした場合、むしろジャンプスクウェア「程度」といえるはず。
つまりもしシリーズ累計50万部突破が本当ならば「紅」は空前絶後、ライトノベル史上でも特筆すべき超大ヒット作だといえるんだよねー。
惜しまれる醜悪商法
ここまで読んで「部数水増ししているんじゃね?」とか「赤字覚悟でひたすら刷っているだけじゃ?」とか思う人がいるかもしれない。
それはとんでもないことですよ。
だってさーー、一流の大出版社である集英社がそのようなことをするなんて、考えるまでもなくありえないでしょ?
ねぇ?
大事なことなのでもう一度言うけど、集英社ほどの大出版社が公称部数をごまかすようなことは議論の余地も無くありえないんですよー。
だってねー、電撃文庫とスーパーダッシュ文庫のブランド力の差を考えれば、電撃文庫のアニメ化前の平均値から逆算して普通は1巻あたり5万部いけばいいほうでしょう?
つまりもし部数をごまかしているとすれば、低く見てもまあ2倍、下手すれば3倍以上も水増しした数値を公表していることになるんです。一流の大出版社たる集英社が。
ほら、そんなことあるはず無いでしょう?
だから、「紅」は累計部数で言うと見劣りしているように見えるけど、実はすごい大ヒットなんですよー。
ええ♪
だからこそ、せっかくのヒット作品を台無しにするような醜悪商法が惜しまれるわけですよね、はい☆
確かに、スーパーダッシュ文庫としては、前代未聞の、大ヒットなのかもしれません。ですが、だからといってわずかな売り上げの増加と引き換えにファンの信頼を裏切ったりしては金のガチョウを殺すようなものだと思います。
まる。






























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