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醜悪祭商法の本当に醜悪なところ

帰ってきたへんじゃぱSS

 んーっと、部数については「おっしゃるとおり」ならば「そう」ですね、はい。
 ということで。

 印税については、要するに醜悪祭は上下巻プラス書き下ろしってなっているけど実際は一巻だったんじゃね? ってことです。実際、紅が316ページなのに醜悪祭の上巻は223ページですから。つまり1巻分の原稿で2巻プラスちょいかけるアニメ化効果ですね。
 
 集英社側の利益についても、一ページあたりの単価は紅に対して醜悪祭の上巻で13%、177ページしかない下巻に至っては37%も上昇していますし、輸送コストや印刷代そのものは刷り部数に対して少なくてすみます。
 またタイミング的に言って醜悪祭の下巻発売時にある程度上巻は増刷されたでしょうから、そうなると値段を下げた分の損失というのは出ているかどうか怪しいくらいだと思います。
 ただ10割り増しっていうのはちょっと多すぎるかなとは思いますんで、そこらへんは修正しておきました。

 それと経済的な損失ですが、それについては完全に否定していないのはお読みいただければおわかりいただけると思います。
 ただタイミング的な問題と「紅」メディアミックス全体のレベルの高さからするとそれはおそらく「次」を思いとどまらせるレベルではなく、それどころか下手すれば「次」はもっとうまくやろうと思わせてしまうレベルではないか、ということです。
 実際、次に控えているのが異常なほど刊行ペースが早い人ですので、アニメの素材を借りることによる費用が発生していたとしても、むしろそれは「もっとうまくやれる」という動機にすらなりかねません。
 基本的にアニメ側から素材を借りず、小説本体とイラストの水増しだけで200ページちょい、お値段据え置きの文庫本を二つ作ればいいだけですから。
 
 また、「完結編が読みたいならDVD全巻買ってね(はあと)」は十分にありうると思いますよ。もともと今でもDVDの特典として書き下ろし小説はつくわけですし、それならワザワザ書き下ろしを書かせるよりも、本来ならば一冊の本の最後の章となる部分だけをコマ切れにしてDVDの特典としてつけちゃえばいいんです。
 で、最終章抜きの分は普通の値段で普通に出版すればいいだけ。
 
 とまあこのように醜悪祭商法の本当に醜悪なところというのは、本来一巻で済ませるべきものを細切れにして売りつけていることです。
 究極の禁じ手なんですよね。

 現状の醜悪祭商法が一種の苦し紛れだっただろうというのには賛成しますし、それが本来ならば望んでも得られないようなレベルのメディアミックスがもたらした逆説的な結果である、というのもおっしゃるとおりでしょう。
 しかし、問題は「次」なんですよ。この禁じ手で、思ったよりダメージが少ないとなればどうなるかなと考えると、次を意図的にやる確率は高いな、と。

― by 狩田英輝 @ 10:25 pm comment Comment [0] ping TrackBack [0]
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