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ニコニコ動画はいつまで権力を志向し続けるのだろう?

 ニコニコ動画がコンテンツ提供側に対してもユーザーに対しても配信して「あげる」という立場に、上に立とうとする限り黒字化は無理じゃないか?

ドワンゴ下方修正、17億円の最終赤字に 「ニコ動まだ貢献せず」

 ドワンゴは11月6日、2008年9月期の連結業績予想を下方修正し、17億1000万円の最終赤字(前期は14億800万円の最終赤字)となる見通しだと発表した。従来予想は損益とんとん。ゲームや「ニコニコ動画」(ニコ動)ビジネスが目標を下回った。



 麻生自民党チャンネルなんかは解かりやすい例だけど、基本的にニコニコ動画のこれまでの動きは権力志向というか、ネットにおける情報流通のコントローラー、現在の広告代理店とテレビ局をかねたような立場を狙っていると考えれば全部説明がつく。

 コモンズとは名ばかりで権利者側のコントロールを保持したニコニ・コモンズのような、CGMとは名ばかりでユーザーの上に立つことばかりを考えた仕組みもその一つ。
 だから、Vocaloidや東方のブームで権利処理が容易なコンテンツが大量に投稿されるようになってどれだけ短く見ても一年以上はたっているのにも関わらず、ユーザーに稼がせてその一部をもらうというモデルになっていない。
 それはユーザーを従ではなく主にすることだから。

 しかし、その方向性は結局足を引っ張る。

 当たり前の話だけど全体としての量がすごいから最終的なコストが膨れているだけで、動画一本当たりのコストで考えればそんなにとんでもない数字になるとは考えにくい。つまり、マネタイズにかかるコストや権利処理が容易なものの割合を考えても動画一本あたりにすればあげなくてはいけない利益というのは実は相当に低い。従来のコンテンツ産業のコスト水準ではありえない数字のはず。
 動画を投げ銭や着うた、同人CDの発売支援といった形で細かく、素早く、そして直接的に現金化していけば黒字化は不可能ではないはずなんだけど、それはユーザーを従ではなく主にすることだから出来ない。
 結局は膨大な投稿を処理するのにかかるコストを、その投稿に対しては極めて少数の収益源でまかなわなければならなくなる。
 でも、嗜好の多様化は止められない。

 ニコ動の無料会員数は目標の900万人を越え、経費も計画通りに推移したものの、急成長に合わせたサーバの増設やインフラ費用、09年9月期から始める本格的な収益化策への投資が先行し「いまだ収益への貢献には至っていない」という。

(ドワンゴ下方修正、17億円の最終赤字に 「ニコ動まだ貢献せず」)

 だからこの本格的な収益化策というものにもよるけど、現在のようにユーザーは基本的にただ働きで選ばれたユーザーにのみ恩恵をもたらす、という状態である限り黒字化はないとみたほうがいいと思う。

 でも、ドワンゴとしては目標を完遂するか会社が相当やばくなるまでは引くわけには行かないんだろうなー。
 

― by 狩田英輝 @ 10:30 pm comment Comment [0] ping TrackBack [1]
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