電撃文庫でのパクリ騒動。この是非については現物が近所で見当たらないのでなんともいえない。
もっとも、事実だとしても始まりでもなければ終わりでもないんで、突き詰めて言うとどうでもいいというところではある。
前々から書いていることだけど、今のところ唯一の手堅い消費者であるオタクを相手にしている関係でオタ産業自体が旧来型のコンテンツ産業の衰退の中でツケ払いさせられる形になってじわじわとしかし確実にグダグダになりつつある中、ライトノベルが大量のアシスタントが要るコミックレーベルより安上がりという特性上その負荷が集中している面があるので、これだけでなくてそれを象徴するような出来事はいくつかおきているし、もちろんこれからももっとあれな出来事がちょくちょくと起きるだろう。
だからどっちかというと、その前の「売れている」という口コミの広がり方の方が興味深い。
これが好評で売れている、というのは実のところ疑問に思ってはいた。近所にいくつかある「8日に入ってくるけど配本が少ないとてきめんに入ってこなくなる書店」では全然入荷していなかったし、そこは一方で「くるくるクロッキー」とか「ヴァンダル画廊街の奇跡」クラスは入ってきていたので、推測だけど電撃なのに配本が少なくて手に入らない→電撃なのでそれでも欲しがる人がでる→そういう人が集中する場所で局地的に「売れる」という流れがあったんじゃないかな? と。今回の騒動をきっかけに知ったけど、個人的には作者の背景的にもこの手の配本パターンはレーベルを問わずに良くあるという印象がある。
だからまあ、個人的なまとめとしてはデマの拡散の問題とも重なることだけど、確実なのはオタは結構こういうフックに弱いということ。なまじっか、「この人は○○では信用できる」というフィルターがあるものだから、その信用の輪に一度入り込むと結構脆い。逆に「信用できない」フィルターがあると強いんだけどね。
こういうのを繰り返して免疫がつけばいいんだけど。
May 30, 2010
まだ取りつくされていないドジョウの話 あるいは 電撃のパクリ騒動について
― by 狩田英輝 @ 04:49 pm
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